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わたしのソファー

カテゴリ:家族( 55 )

老いの身のあはれ



良寛さんのうたが好きだ。
わたしに歌心はないが、良寛さんのこころが伝わってくる。


~良寛さんのうた   解説:谷川敏郎

  あしびきの岩間を伝う苔水の
  かすかに我はすみ渡るかも

  岩間の苔を伝わって流れる水が澄み渡るように
  わたしはひっそりとこの世に住み続けていることよ。




山形の祖母に会ってきた。
高齢なので(92歳)、すぐ疲れて横になる。
私が泊まった日は、午後6時から翌朝7時ころまでずっと熟睡していた。
前日は、あまり眠れなかったためらしい。

祖母は耳が悪く、電話をしてもなかなか出ない。
ようやく繋がり、私がそちらへ行く、という事を話しても、
「あ~、子供達もみんな元気なのか~。そうか良かった。」と、
聞こえないのに一生懸命何かを話す。
何度も何度も言って、ようやくわかってもらえて電話を切る。
通話時間をみると、約10分。
補聴器をとても嫌がるので、仕方ない。
でも、聞こえないため相手の言ってる事を憶測し、ひとりで傷ついたりするときもあるらしい。

「おばあちゃん、プライド高いから~。」
って、おばさんは言うけれど、プライドってなんだろうと思う。
たくさんの辛い事を克服して、頑張って生きてきて、今さら高いと言われるプライドって?
「わたしも仕事あるし、孫も立て続けに生まれたし・・・若くないからよ~。」
一番お世話してくださってるおばさんにそう言われると、もうひたすら謝るしかない。
事情が許せばすぐにでも一緒に暮らしたいけれど。
役所に相談しても、今の状況が一番という結論になる。
「寂しさ」これとどう折り合いをつけるか、一番難しいものが人の気持ち。



  たまきはる命死なねばこの園の
  花咲く春に逢ひにけらしも

  わたしの命がまだ保たれていたので
  この家の庭に美しく花咲く春にめぐり逢うことができたことよ。


「毎日、あぁ今日が最後かもしれないと思うんだよ。」
そういう祖母の悪くなった目に映る花は、一際美しいのだろう。



  いついつと待ちにし人は来たりけり
  今は相見て何か思はむ

  いつ来るかいつ来るかと思って待っていた人は、ついにやって来てくれたことよ、
  今はもうこのように対面できて、何を思おうか、いや思うことは何もない。


これは病気の良寛が、見舞いに訪れた貞心尼に会い、喜びを伝えた歌とある。
祖母が私に会う瞬間の気持ち、私が祖母に会う瞬間の喜び、
それだけで何も言う事はないのだ。
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by umih1 | 2008-05-06 23:55 | 家族 | Comments(10)

春ジロー



春うらら。
家の庭にも春が来ました。
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ジローさん、どうかおしっこをひっかけないでくださいね。

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はい?

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また、こんな風に可愛がってくれるんなら、やりましぇん♡

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by umih1 | 2008-04-05 21:19 | 家族 | Comments(10)

お母ちゃん、


今日は最後の日。
明日14日にまた歳を重ねる。

この一年間を振り返る。
別れ。出逢い。


そして毎年決まってこう言う。
小さな頃の呼び方で、
「お母ちゃん、十月十日ありがとう。陣痛もありがとう。産んで頂いてありがとう。」


ほんとうはわたし、大きくふくよかな掌の上にいたんだね。
ほんとうは自分で選んで、ここに来たんだね。
魂の不思議。きっと同じグラスの中にいたんだね・・・・・。


ありがとう。ありがとう。ありがとう。




*******************************


ラニぞう君も、3月生まれ。
もう2歳だね。

でも今日は、信じられなかった。
こっそり台所に侵入し、得意のジャンプでお餅をくわえ袋から出し、
もちろん固いままのお餅を、食べちゃったらしい。
残骸があったので数えたら、なんと4個・・・。

げふげふいってる。


エリザベスの刑。

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by umih1 | 2008-03-13 22:25 | 家族 | Comments(31)

お母さん、



今日は、母の命日だ。


私の母は、私が3歳の頃からこころを病んでずっと苦しんでいた。

子供のころ、毎日懸命に母の事を祈ってて、でも
その時の私にとって、祈りという行為は絶望を意味していたんだよね。

祈れば必ず願いが叶うという事はない。
そんな事はじゅうぶんわかっていたんだけど・・・。


それでも祈らずにいられなかった。

でも、その祈りは、本当は自分のための祈りでもあり・・・
「母が普通の女のひとだったら、私だって普通のおうちで幸せになれたのにな。」
そんな根の深い願望に縛られてのものだったんだろうと思う。


9年前。
連絡を受けてから駆け付けたので、息を引き取ってから6時間は経っていた。
そして横たわる母の傍に座ると、母の閉じた瞼から、涙が流れた。

まったく驚かなかった。
当然なことだと思った。

母の格が現れた瞬間だと感じ、その一粒の涙、それだけで母の気持ちや言いたい事がすべて伝わってきたから。

「一番つらかったのは、お母さんだったんだよね。」



今年の正月に、祖母の家に行って
母のアルバムを見つけた。
その中の母は私の知らない一人の少女だった。

母の字で、
「一番幸せだった14歳の私」
とメモしてあった。
いつ書いたのかな・・・。



「今日ね、おばあちゃんが楽しそうに、
お友達みたいな人たちと一緒に明るいところへ行ってしまう夢を見たよ。」
亡くなって少ししてからの長女が見た夢・・・。

ああ、そうか・・・。と、嬉しかった。


ありがとう、いつもさみしかったけど、いつもありがとう、そんなこどもの頃の気持ち。
一緒に過ごした時間はあまりに短く、交わした言葉も少なかったけれど、
脳裏に焼き付いた様々な記憶や温もりは、ずっと胸にある。


いろんな人の、それぞれの「お母さん」のお話を聞くのがとても好き。

あたたかくて大きな海のような、大地のような、
ひとりひとり、そんな共通のイメージが見えてくる。
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by umih1 | 2008-03-11 23:46 | 家族 | Comments(16)

好物は葉っぱ


久しぶりに花を買ってきました。

花びらに触れると、しっとりとした柔らかな感触に癒されます。。。




                  「何か匂いがするよ。」  

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                   「食べてもいいの?」 

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               「ダメ~。」    「じゃあ、これはいいの?」  

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 「あっ、だめだって。」
 「渡さないぞ。ガルル」
 
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チューリップの葉っぱは、ラニぞうに食べられてしまいました。。。










その頃ジローは・・・
「ふん。花なんか食えねえぞ。この世で一番うまいもんはな、チーズだ。」

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本当は・・・・お隣のお客さんに吠えたので、叱られた後のジローさんでした。
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by umih1 | 2008-02-17 23:22 | 家族 | Comments(14)

つぶやきジロー



今日はお天気が良かったです。


でもラニぞう君はこたつでぬくぬく。
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一方、ジローさんは夕日に向かってブツブツ・・・・・・・。
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そのまま、瞑想。
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(わしの魂はどこからきたのだろうか。)
or
(腹減った。)
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by umih1 | 2008-02-10 17:58 | 家族 | Comments(14)

Voice of an Angel


今日は会社を定時であがり、近くの接骨院へ。
600円マッサージを受けた。
肩凝りがひどいので、肩に電気をあてて気持ち良く寝ること10分。
水圧マッサージしてくれるウォーターベッドに横たわること10分。
そして先生の全身マッサージ20分。

あぁ、ここは恍惚の表情を浮かべたアホ面がひしめく接骨院。
わたしも脱力し、うぅ・・・と快楽のうめき。
たった600円でこれだもの、混むよね。

でも帰宅して数時間たつと、また肩が凝ってるよ~。

会社で気をつかい、家でもくたくた。
あまりここには家庭のことは書きたくないから書かなかったけれど。
でもちょっと私もたまってるから。

夫の仕事に対する意欲がここ数年不安定になり、持病もあるので悩みはつきない。
中年クライシス?去年はかなりヤバかった。彼は鬱になりかけてた。
昨年の夫の転職を機に、子供たちを私の扶養に入れた。
それがまた気持ちをふらつかせるのか、また最近仕事を変えたいと言い出し始めた。
子供達もそれぞれ悩みを私にぶつけてくる。
ぶつけるように仕向けているから仕方ないが、今日も1時間涙交じりで心の内を吐露された。

子供のころの自分は、ずっと自分を無感覚にしてこころを殺していた。
だから、子供には特に、そんなふうにさせたくない。
自分を抑圧したその結果、高校生の時はとても不安定な状態になっていた。

例えば、自転車に乗っているときに風を感じることは当たり前なこと。だが、向こうからレコード盤が水平に回転しながら、私の首や胴をめがけて飛んでくる。
目には見えないし音も聞こえないのに、びゅんびゅん飛んでくるのだ。
首を押えながら、急いで自転車を漕ぐ。半ベソをかきながら、必死に。

家庭科の時間、包丁を持った級友にとてつもない恐怖を覚える。
それは特定された人ではなく、誰が持っても怖いのだ。
鼓動が大きくなる。
手に汗をかく。
でも耐えなくては。
「上手だね・・・」なんて言いながら、目は包丁から離れない。
どうしても耐えられなくなりトイレに駆け込む。

・・・やめよう。こんな事を思い出してもしかたない。
とにかく、苦しい状態の家族をなんとか明るくしたいので、少しお酒の力を借りたりして
(言い訳)、明るい妻と母を演じるけなげな私なのである。
なので、毎日自分で自分をいい子いい子している。ちょっとさみしい?


今日みたいな日は、シャルロット・チャーチの歌をきく。わたしを慰めてくれる。

伝承歌の「アメイジング・グレイス」や、「アヴェ・マリア」も素敵だが、
一番好きなのは「ビエ・イエズ」。

主よ、慈悲を与えたまえ
主よ、慈悲を与えたまえ
この世の罪を洗い流す御身よ
彼らに安らぎを与えたまえ
彼らに安らぎを与えたまえ
(ビエ・イエズ)


12才の少女の歌声は、天使のようだ。
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by umih1 | 2008-02-05 00:30 | 家族 | Comments(6)

私の恋犬 ・ 渋ジロー


昨日は柳楽優弥の「星になった少年」を見るはずが、芋焼酎を飲みすぎてガーガー寝てしまった。 あ~・・・なんて色気のない女だ。
起きたらもう11時過ぎちゃってるし。
すっごく喉が渇き、大量の水を摂取。
お風呂からあがり、また大量に水を飲んだ。そしたら寒くなってしまった。


翌朝、というか今朝、
雪だというので慌てて起きてみたら、積ってるし~。
で、まだ降ってるよ。。。

出かけようと思ってたのに。寒いから今日はおうちでボケ~っと脱力。

ジローさんを外に出したら、少しだけはしゃいで小屋に入って行った。
もう大人だもんね。目を細くして小屋から雪模様を見ているジローさん。
小屋ももう古くなってしまったね。
でも、家の中のジローさんのベッドは、ちょいワルおやじ風(もう死語?)なヒョウ柄を購入したもんね。
決してオバ柄風じゃなくて、ちょいワル風ね。


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ちょっとやせ気味で目がクリッとしてて、実物のジローさんは可愛い系の柴犬。
でもカメラを向けると、知らんぷりされてしまう。

たまに、帰ってきた私に吠える。一生懸命に誰だお前と吠えてる途中で私に気付く。
気が付いてから、ちょっとヤバいと思うんでしょう。
吠えてる途中で顔が笑顔風に変わり、尻尾を振り、愛想良くお出迎えしてますって。
普段、会社から帰宅すると、めんどくさいのか私に気付かぬふりをしているくせに。

脱出に成功し結局捕獲された後、必ず脚を引きずってみせたりして同情を買おうとする役者犬である。。。


ジローばっかりずるいよ!と、家にいるラニぞう君は、ジローを外に出している間 ストーブにおしっこしやがった。

叱られ犬。なんでこんなにお馬鹿。おまえなんかこうしてやる。


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by umih1 | 2008-02-03 17:34 | 家族 | Comments(17)

My Grandmother


3日におばあちゃんに会いに山形に行ってきた。
前回行った時よりもすこしふっくらしていたので良かった。
「ばあちゃんと一緒にいたって、つまらないべ?」と言われたが全くそんな事はない。

年賀状の返事を書いてくれと言われたので、早速コンビニで年賀葉書と筆ペンを購入して書いた。
見せろと言うので見せたら、「あ!なんでばあちゃん宛てに書いたの、こんなにぃ。」と言う。
「え、こっちはばあちゃん宛てに届いた葉書だよ。」と言ったら、一瞬ポカンとしてアハハァと大笑いしていた。
笑う門には福来たるである。

しばらく禁酒しようと思っていたのに、これ飲めと言って持ってきたキリンビール。
つまみのスルメをどこに置いたか忘れたらしく 「うみ、スルメはどこにある?」って、あの~私に聞かれても。

酒が入ると昔話になる。

「昔、酒買ってこいって父ちゃんに言われると、徳利持って酒屋に行ったもんだ。今みたいに缶だの瓶だのなかったもの。」

「髪を桃割れに結って、行きはよいよい帰りは怖い~帰りのお土産な~あに、お寿司と団子!って、一日中飽きずに遊んだもんだよ。」

「日暮里に住んでた頃はよぉ、父ちゃんと母ちゃんは女郎さんから相談されて、逃げる手伝いしたもんだ。あたしが18くらいの時かな~。見つからないようにって大変だったんだから。」

「結婚して子供産んで、二人目を妊娠してるときに戦争で山形に疎開してきたんだ。夫の生家が山形だったから、こっちに来てからはあまり不自由はしなかった。」

「でもよ、夫が胸の病気で死んでしまってからは大変だった・・・。私が31歳の時で、厳しい姑もいたから、東京の母ちゃんが、こっちに帰ってこい、いい相手もいるからって言うのよ・・・。でも子供もまだ小さいし、姑も駄目だって言うし、頑張ったの。大変だった・・・。」

思い出すと涙が溢れて 「夫が死ななければなぁって、自分が可哀そうになっちゃって。」
「でも今は、あったかい所でのんびりできるし、炊事も楽だから、幸せだよなぁ。誰にも文句言われないし。」

もし現在だったら、夫に死なれて31歳という若さで、子持ちとはいえ姑と暮らす方を選ぶ人はいないだろう。祖母の生涯を考えると、辛いことの方が多かったかなと思うが、自分で選んだ人生という点で責任を全うしている彼女には、ただただ敬服するばかりである。


ヘルパーさんが正月なのに来てくれて、料理や掃除をしてくれた。
「あら、ハルパーさん(ヘルパーさんの事)、今日はお化粧してないね?忙しかったの?」
「やだ~おばあちゃん、よく見てること~。」
人の容姿チェックは欠かさない。
私の夫を初めて紹介したときに言ったことは 「あれぇ。今までのと比べると、なんだかパッとしないねぇ。まぁ、結婚相手はあんまりいい男じゃないほうがいいから、良かったんじゃないか?」
と変になぐさめられた。

ヘルパーさんが 「あらまぁ、お孫さんきれいだこと~。」とお世辞を言うと、
「そうでしょう?美人だもの。孫を褒められるのが一番嬉しいよ~。」
ヘルパーさんが帰った後、悪くなった眼でしみじみと私の顔を見て、
「褒められるのは嬉しいな~。うみ、これ以上、年とるなよ。きれいにしていなさいよ。」
私はぎょっとして 「わかった。ばあちゃんが死ぬまで年はとらないよ。」
と無理な回答をした。


「スルメ、こんなところにあったぞ~。」というのでどこにあったのと聞くと、「あれ、どこだっけ。」
昔の事はよく覚えてるのに、なんで今の事はすぐ忘れちゃうんだろなあと首をかしげている。

また来るね、元気でね、手を大きく振るばあちゃんの姿が滲まないうちに目をそらし、山形駅に向かった。たったの一泊だったけど楽しかったな。
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by umih1 | 2008-01-05 16:28 | 家族 | Comments(20)

エリザベス カラー

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今日はポメラニアンのラニ君を病院へ連れて行った。
通っている動物病院は、日曜祝日も開いているので大変助かる。
夫婦とも獣医なので、あまり待たないというところも気に入っている。

手術後の包帯をべろべろにするため、止むをえず 「エリザベス・カラー」を獣医さんに装着された。
「エリザベス・カラー」という名前は、16世紀イギリスのエリザベス一世が装着した分厚い襟から来ているらしい。

TVで見て大笑いしたものだが、まさかうちの犬がするとは思っていなかった。

帰宅し、外にいるジロウさん(柴犬:人間年齢49歳)に見せたら、
「え、なんか変だぞお前」と言っていた。(たぶん)


ちょいと奮発して、今晩は緑のエビスビールを頂いて、酔いざましに犬の散歩に出かけた。
今夜の満月は、月の周りに光の輪が見えるほど輝き、おもわず拝みたくなるような美しさ。
月夜の道に映る自分と犬たちの影。
しんと静かに点滅する、飛行機の明かり。
そして、夜響く女の笑い声・・・。
それはエリザベスの影を見るたびに吹き出す、私の笑い声であった。
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by umih1 | 2007-12-24 23:00 | 家族 | Comments(4)
Days of Wine & Dogs
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