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わたしのソファー

カテゴリ:映画( 53 )

めがね



小林聡美さん主演の「めがね」を観た。
あの「かもめ食堂」と同じ監督の荻上直子さんの映画である。


携帯の電波も届かない、南の海辺でたそがれる。

きれいな海の音、色、匂い。
足の裏の砂。
風。

夕日。
夜の空気。




登場人物の背景には一切触れず、
よけいな言葉もなく、おいしいものをいただき、
ただただ、ぼーっとする。


もたいまさこさん演じるサクラのかき氷は、
青森のイスキアで佐藤初女さんが握るおむすびと同じように
いただくだけで癒される、そんな力をもつのだろう。


もたいまさこさんは何を着ても何をしても、もたいさんであり、
哲学的にも見えるその顔は、見ているだけでサクラのかき氷のようである。


ユージ役の光石研さんも良かった。
コージ役のケン(ユージの犬)も良かった。


「梅はその日の難のがれ」っていってね、朝ごはんに一粒食べるといいんですよ。
ユージが漬けた梅干しを、みんながすっぱそうにしていただくシーンが好きだ。




大好きな人と、大好きな犬と、
こんな海辺でぼーっとできたらなぁ・・・・・・
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by umih1 | 2008-04-05 20:48 | 映画 | Comments(2)

それでもボクはやってない


TVで 「それでもボクはやってない」を見た。
主役の加瀬亮さんの演技がすばらしかった。

冤罪の恐怖。
痴漢と間違われ、駅員に連れて行かれ、否定する間もなく警察に連れて行かれる・・。

裁判官はボクを裁くことはできない。ボクを裁くことができるのはボクだけだ。


確かに痴漢行為は許せない。
でも思い込みって怖い。


電車通勤をしているときに出くわした、痴漢ワースト1の思い出(?)は、
股間を真正面から触られたことだ。

本に夢中だったし、冬で厚着をしていたので気づくのが遅すぎた。
あっと顔をあげたら、目の前にニヤニヤしたおじさんが・・・・・。

思いっきりビックリして、声も出せず、固まってしまった。
自分が情けなかった。


今はだいぶ痴漢に対する目も厳しくなり、女性専用車両もできている。
でも、先日ラジオで言っていたが、この映画のような痴漢の冤罪もあるようだ。

女も大変だけど、男も大変だな・・・・・・・。
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by umih1 | 2008-03-02 01:34 | 映画 | Comments(6)

あたたかな映画 2本。



連休中に観た映画。


* 江国香織原作の「間宮兄弟」


仲の良い夫婦や恋人以上に、仲の良い兄弟の話。
二人でワンピースのような、お互い欠くことのできない存在。

可笑しくて笑える映画だったけれど、日々生きていくなかで何かを失ったり何かで笑ったり泣いたり、私にとってはリアルでもあり嘘でもあり、不思議な物語だった。

周りを見渡すと人はたくさんいるのに、かけがえのない人というのはほんの一人、あるいは数人しかいない。
そんな当たり前のことを感じた。

でも、間宮兄弟の母親役が中島みゆきさんだったとは!
びっくりした。




* 「やさしい嘘」

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グルジアが舞台の映画。一緒に暮らす祖母、母、娘の3人の話。
祖母の唯一の楽しみは、パリで暮らす息子から届く手紙。しかしある日、その息子が事故死した知らせが届くが、母と娘は祖母にそれを伝えることができない。
二人は手紙を創作し、祖母に嘘をつき続ける。
息子を捜すために膨大な蔵書を売りパリを訪れた3人。

とうとう息子が死んだという事実を知る祖母の悲しみは、表情だけでなく小さなシーンひとつひとつに表されていた。

自分のために嘘をついていたと知った祖母の、ふたりに向けた言葉・・・。
最後に娘が旅立つ、ガラス越しのシーン・・・
刺激のあるシーンなどどこにもなく、淡々と時が移ろう。

はるか遠くの異国でも、思いやりや親子の愛情は変わらないのだな。

それにしてもこの祖母役の方を見ていると、演技とはいえ、老人特有の頑固さや動きが、自分の祖母を見ているようで・・・ため息がでてしまった。
80歳を過ぎてからの映画デビューらしい。

このおばあちゃんがパリに来て一人で息子を探しているとき、観覧車(たぶん)のうえで、ふだんは吸わない煙草をふかしていたシーンが印象的だった。
それはパリの空気を謳歌し、たぶん最後になるであろう異国の空と自分への祝福、のような感じがした。
清々しかった。
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by umih1 | 2008-02-12 23:58 | 映画 | Comments(4)

幸せのレシピ



「幸せのレシピ」を見た。


有名料理店シェフを演じるキャサリン・ゼダ・ジョーンズはきゅっと結んだエプロン姿が美しく、相手役のアーロン・エッカートも良かった。
キャサリンの姪っ子役の女の子はとてもキュートで、母親を亡くし傷を修復してゆく心の過程を自然に表していた。



キャサリンとセラピストの会話。
「人生のレシピが欲しいわ。失敗せずにすむもの。でも違うわよね、人生には試行錯誤が必要って言いたいんでしょ?」
「残念ながら違うよ。当ててみるかい?・・・どうすべきかは君が一番知っているんだよ。自分がつくったレシピが一番なんだよ。」


オペラの トゥーランドット や 蝶々夫人 が流れ
食べることを どんな行為よりも妖艶に見せる

作るという所作も美しいものだが
誰といつ、どこで食べるか

男と女が一緒に食べている姿


官能的に感じたのはわたしだけ?
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by umih1 | 2008-02-10 17:40 | 映画 | Comments(2)

Spice and Sugar


TVで映画 「スパイス アンド シュガー」を見た。
甘くて酸っぱい恋物語。
柳楽 優弥と沢尻エリカが主演。
原作は山田詠美の「風味絶佳」。

柳楽くんの、自転車をこぐシーンに泣いてしまった。

こういう映画を見ると、たぶんみんな、若い頃の自分を思うんだろうな。


柳楽 優弥といえば数年前にカンヌ国際映画祭の最優秀主演男優賞を獲った「誰も知らない」を思い出す。
4人の子供たちが母親に捨てられる実話。父親もそれぞれ違う、出生届も出されず、アパートに残されたままの話。
柳楽くんのギラギラした目と華奢な体が印象的で・・・でももう2度と見ようとは思わない。


あ、楽しい気持ちで寝ようと思ったのに。
CDを聴いて、ワインを飲んで、寝よーっと。
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by umih1 | 2008-02-10 00:39 | 映画 | Comments(4)

もう二度と見たくない映画


つまらないという事ではなく、
あんまりにも切なくて哀しくて、もう二度と見られない映画がある。
とりあえずみっつある。

ひとつは、



「ミリオンダラーベイビー」。
クリントイーストウッド演じる男はボクシングジムの経営者でもありトレーナーでもあるのだが、頑なで不器用な生き方しかできない男だ。
ヒラリースワンクが演じる女は、プロボクサーになる夢をもち、彼のもとでトレーニングを積んでいく。孤独なふたりは実の親子よりも固い絆で結ばれているかのようだった。が、ある試合での相手からの攻撃により、ふたりの人生が狂ってゆく。
何の救いもない結末。でも・・・思い出すと、ひとつだけ、救いはあった。
それは微かな光に見えるが、ふたりにとっては揺るぎのないもの。


そして次は、



「ボーイズドントクライ」。
これも主演はヒラリースワンクだが、この役では性同一性障害を持つ人間を演じている。
ある女性と恋に落ちるが、自分が実は女だという事は秘密だった。そしてその秘密が明らかになっていく時・・・・・。
これは実話だったらしいが、この話の悲しい部分は性同一性障害という事に対してではなく、異質なものを排除する暴力性に対して、私は一番やるせない気持ちになった。
ヒラリースワンクは美しい女性だが、この役は何処から見ても男性にしか見えない。
それに加えて、理解してもらえない異質な自分に対する、やり場のない怒りや孤独が垣間見える横顔や仕草があまりにも切ない。


三つめは、



「めぐりあう時間たち」。
ニコールキッドマン演じる作家のヴァージニア・ウルフ、ジュリアン・ムーア演じる普通の主婦、メリル・ストリープ演じる編集者。この3人の女性たちがそれぞれ生きる、異なる時代が交差していく不思議な感覚の映画だ。
それぞれの女がそれぞれの女にキスをするシーンがある。それは同性愛というわけではなく、せずにはいられない衝動、たぶん共感や少しの優しさを求めての行為のようだった。
女という性を思うと、主婦役のジュリアンムーアに深い同情と共感を感じた。思い出すだけで、夫である男に対しても深く同情してしまう。
理解し合うってどういう事か分からなくなってしまう。
この映画の監督は男性ということを知って驚いた・・・。


実話ではないものもあるが、そういう人生があるかもしれないという事を考えると、自分の生き方とのギャップに驚く。もし自分がそのような状況だったら、どんな選択をするのだろうか。
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by umih1 | 2008-01-28 17:46 | 映画 | Comments(8)

The Devil Wears Prada ~プラダを着た悪魔


プラダを着た悪魔 (特別編) (ベストヒット・セレクション)
/ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン





明日から仕事。あぁ~だるっ。
気合いを入れるために今日まで観るのを待っていた映画 「プラダを着た悪魔」

ストーリーは・・・舞台はNY。ジャーナリストを目指すアンディ(アン・ハサウェイ)は、一流ファッション雑誌「ランウェイ」の編集部へ就職した。編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントとして働き始めるが、ミランダは有無を言わせない命令やプライベートな事にもこき使う、最悪の上司だった。

主人公のアンディがミランダに対して我慢ならず、社内の人に愚痴をいうと、
「じゃあ、辞めれば?あんたの後なんて、5分で見つかるよ。」とあっさり言われ、自分の立場に気がつくアンディ。。。

ファッション業界が舞台なので、とってもゴージャスで目が喜ぶ。
メリル・ストリープがはまり役だったし、ユーモアたっぷりの楽しい映画だった。

メリル・ストリープさんを一番最初に観たのは、大好きなロバート・デ・ニーロとのラブストーリー「恋におちて」だった。
現在48歳との事で、衰えない美貌と、完璧にその役になりきる役者魂に関心してしまう。
「めぐりあう時間たち」も素晴らしい映画だった。


(メリル・ストリープさんの年齢、間違ってました。58歳でした。) 
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by umih1 | 2008-01-06 21:32 | 映画 | Comments(6)

武士の一分


映画 「武士の一分」を観た。
藤沢周平さんの夫婦愛が、みごとに表現されていたと思う。

主演の木村さんも良かったが、妻役の壇れいさんが、ほんと~~~に、良かった。
可憐で美しくて、着物姿がしっとり似合う。


”一分”とは、人が命をかけても守らなければならない名誉やプライドを意味する。

私にとっての“一分”とは何だろう。。。

あなたにとっての“一分”とは何ですか?
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by umih1 | 2007-12-29 23:07 | 映画 | Comments(6)

Lost in translation


Bill Evans の、サンタが街にやってくる を聞くと、かろうじてクリスマスか年末かと思う。
何が欲しいかと聞かれれば、「現金」とか、「時間」 などと思ってしまう夢のない自分。
先日、会社帰りにトコトコ歩いていたら、何かを踏んだような違和感。
いつまでも続くのでよく見てみたら、左のブーツの裏地が半分、ベロベロに剝がれていた。
帰りがけにとりあえずの安価なブーツを購入。
疲れは倍増し、マッサージに行く気もうせ、そのまま帰宅した。
何かを選んで購入するという行為は、やる気満々の時には楽しい行為であるが、やる気のない時にはしんどい。

去年は娘たちが、偶然にもそれぞれ、ピアスをクリスマスにプレゼントしてくれた。
ずっとあげる方だったのに、初めて逆にもらったので、すごく嬉しかった。
少ない小遣いをやりくりしたのねと思うと、母冥利に尽きる、というものだ。

今年はケーキの予約もしていない。
鉄不足で血圧も低いんだな、きっと。
いっつも手足が冷たいし。
貧血、低血圧、冷え性の、ありがたくない体質はどうにかならないかと思う。
でも娘たちの為にも、ケーキくらいは用意しなくては。冷え症でもケーキくらい買える。

昨日はWOWOWで、「ロストイン トランスレーション」を観た。
ソフィーコッポラ監督で、東京が舞台の映画である。
仕事で来日したハリウッドの中年俳優(お疲れな感じ)と、夫と来日している新妻との、お話。
母国語でない外国、まして東京のような煩雑な街に滞在すれば、どうしても「自分」という内側に意識が向いてしまうのだろう。
母国にいれば日々の暮らしにまぎれて流してしまう事も、こういう状況では宙に浮いた自分を持て余してしまう。
遮断された感じとそれ故の自分との問答が続く。そんな時の一期一会。
東京ではなく、英語圏のイギリスやオーストラリアでは、成り立たない関係だったろう。
観てしばらく経ってから、余韻を楽しんだ。まあまあだったかな。

「わたし、意地悪なの。」
「僕なら平気さ。」
この映画で一番気に入ったシーンと台詞。
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by umih1 | 2007-12-16 17:45 | 映画 | Comments(2)

もう一度観たい映画 ~髪結いの亭主~


今まで見た中でたぶん一番、扇情的、官能的な映画。
十数年前から、心の隅にいるこの映画。
何故か急に、見たくなってしまった。


髪結いの亭主




子供の頃から女性の理髪師に憧れ続けてきた男。
そして男は、美しい女理髪師と結婚する。

仕事を持たない男は、理髪店で働く女を見つめる。
ワンピースの揺れるすそ。白い胸元。伏し目の横顔。

結末は悲しく、男はひとり、女のいない理髪店で踊る。


最後のその場面が一番印象的だった。

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by umih1 | 2007-12-12 00:09 | 映画 | Comments(4)
Days of Wine & Dogs
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