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わたしのソファー

カテゴリ:本( 194 )

希望のしくみ




スマナサーラさんの瞑想の本は昨年手に入れたので、養老先生との対談内容にある、この瞑想をする理由がよく理解できておもしろかった。実践的で効果的だ。
この瞑想は頭がフル回転で忙しいらしい。
集中力がつきそう。

共同体で生きる知恵は慈悲、自己犠牲のおかしさ、人の役にたてるヨロコビ。

養老先生のバカの壁には、フランクルの言葉について述べていて、その部分が注釈で載っていた。
フランクル氏の著書を再読したくなった。
”人生の意味について・・フランクルは人生の意味は外部にあるといっている。人生の意味は自分だけで完結するのもでなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれるということです”

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by umih1 | 2014-02-16 18:54 | | Comments(0)

カンガルーノート



面白かった!

最期のシーンは怖い。
穴から覗くと、穴から覗いている自分が見える、その恐怖で突然終わる。
死を意識する状況にある場合、こういう夢を見るかもなぁ。
無機質なベッドが、ここでは生きている。墓場まで連れて行かねばならない使命を持って・・

死んだ母親と出会う場面は脳裏から離れず、賽の河原、A.B.C、病院、極端なことを云えば、全てのシーンは自分が見た夢なのではないかと思ってしまうほど、奇妙でいてある意味本当のことのような・・

死は個人的な部分と普遍的な部分があり、二人称の死、三人称の死があるというが、こういう一見わけのわからない話は、全てを網羅している気がする。

自分もいつか、死んでしまうのだな。
死んでから、自分の死を納得するまで、どんな過程があるのだろうか。

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by umih1 | 2014-02-16 18:24 | | Comments(4)

茨木のり子 When I was most beautiful



みずうみ

・・・田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で
それこそ しいんと落ちついて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖・・・


「みずうみ」という詩、いいなと思い一部抜粋させていただいたけど、
誰でも湖はもっていて、深いか浅いか大きいか小さいか、顔が違うように湖もそれぞれ違っていて、ただそのことに気が付いているかどうか、大切にしているかどうか、の違いでしょう。
でも、そんなふうに思われる人は、なんて素敵でいて、なんて怖いのだろう。
わたしなんか、ちっとも落ち着いてないから、こんなふうに自分の湖を大事にしたいなと憧れるのだ。


茨木のり子さんのお家は、物がものがたる、そんなお家。

大好きなご主人が残した茨木さんの似顔絵
ご主人が亡くなった後に書いた詩
手書きの原稿とか家計簿とか

すりきれた革の椅子
イニシャルのシールがついたクロゼットの引き出し
部屋の窓 古い写真 庭の樹


飾り棚にしまわれた、ドイツのコロンは、
私もずっと愛用している4711
同じ香りが好みだったとは。


谷川俊太郎さんが撮った茨木さんのポートレートでは、
黒ぶちの眼鏡をかけている。
煙草をふかす写真が自然でかっこいい。
煙草が似合うなと思った。



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by umih1 | 2014-02-09 14:36 | | Comments(2)

日本人の心奥



文庫版は、カバーの裏側にも表紙と同じ若冲の絵がひろがっていて、
カバーを裏返して読んでみるのもどうでしょう、という心憎いサービスが楽しい。
図書館で借りて読んでいた、発見シリーズが文庫になって嬉しい。


著者 : 五木寛之
学研パブリッシング
発売日 : 2013-06-11
畏れ・・・それは今の日本人に足りないものだという。
それがないため、「なぜ人を殺してはいけないの?」と子供は大人に問う。
それを無邪気とは言えない。
畏れを知らないから問うてしまうのだ。

地獄の絵本が昨年あたりに出版されたらしく、ああ、それは良いことなのだろうなと感じた。
悪いことをすれば閻魔さまに地獄行きを命じられ、阿鼻叫喚の泥沼から抜けられない。
そんな馬鹿なと、地獄なんか、ただの絵空言だというが、悪いことをすればバチが当たるということを小さいうちに吹き込まなければ、今の子どもたちにはわからない。
畏れという意味がわからないのだ。

神社のお札やお守りをゴミ箱に捨てられない。
これも畏れの気持ちからくることだ。
神社へ詣でたあとに清々しい気持ちになるのはなぜだろう。

霊というと怖いイメージがあるが、日本人の霊性ということについての対談は興味深く、再読してわからない部分は調べてみたいと思った。

祝詞でも真言でも、写経でもなんでもよいから、10年かけて一つの物を、毎日きちんと行うことが、自分の中の判断基準を確かなものにする方法であるという。

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by umih1 | 2014-01-02 23:57 | | Comments(6)

愛、日本人、教え



女性が愛されていることを感じたとき、
こんなふうになるのだなあ。

”この人”
という人と出会って暮らす。

ただそれだけのことがこれほど素晴らしいなんて。

突然の別れはせつないけれど、
速かれ遅かれ人はひとりで死んでいくもの・・

高浜さんのファンになりました。




里山の話は他の本で読んだが、
あらためて話を読むと、ふんふんなるほどと思う。
子育てにしてもお化粧にしても、せっせと手入れをするのだ。
自然のままにしておけば、いったいどうなるか空恐ろしい。

死に対するはなし、脳死について、
ああそうかと腑に落ちる。
帯にある通り、この本は日本人論だ。




私は、心に宝石を持っているだろうか。
日常の欲にまみれ、こんなことで良いのだろうかとふと思うとき、
この表題に強く惹かれた。
行動するとき、何がエネルギーになるだろうと考えると、
すべて自分の欲に結びつくのではないかと思う。
例えば人の役にたちたいという、そういう気持ちも欲。
そういう欲ばりになれればいいなと思う。
でも現実的に誰かと関わり人のためになりたいということは、相手も望むものなら良いだろうが、なかなか難しいこともあるだろうな。

「目に見えないかもしれませんが、他者に対する心配りはひじょうに大きな働きをします。それがわたしたちの人生に意味を与えてくれるからです。心配りは人間のあらゆる幸せの根本です。」

何度も繰り返し読んで、刻み込みたい言葉です。

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by umih1 | 2013-12-29 21:11 | | Comments(2)

ほとけさま



自分はなぜ、仏像になぜ惹かれるのか。
始まりは17歳の時、仏具店に置かれていた大きな観音様の像を見たときだった。

彫刻家であり得度されたお坊様でもある西村せんせいのエピソードや、
仏像に込められているものを読むことができて嬉しかった。
仏像に対する自分の気持ちや疑問に対しても、ふわりとした理解・・・変な云い方だけれども、そんなイメージで腑に落ちた。

仏様の絵にとても癒されるので、これは図書館で借りたものだけれど、後で買おうかな・・と思う。

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by umih1 | 2013-12-01 21:46 | | Comments(2)

連笑



―私は弟を貴重なものに思いだした。

軍人だった厳しい父親と影の薄い母親。
薄暗い家に弟が生まれ、少し大きくなると、
どこにでも付いてくるようになった。

充足というものの欠如。
父親の影響だけではないだろう、生まれながらに持ってきた屈託。
弟は著者のそういう部分を見てきた。

どうにもならない部分に対して、ふっと笑い合い言葉を交わす。
兄弟ってこういうものなのか。
そういう相手がいるということに、破天荒な生き方の著者に対して、全く関係のない自分の胸が、ほうっと温まる。

弟の結婚式で、もの思う著者の言葉が突き刺さる。
「おい、お前、こんな程度の晴れがましさを本気で受け入れちゃ駄目だそ。
烈しい喜びを得るつもりで生まれてきたことに変わりはないんだぞ。
式次第で生きるなよ。コースは一応もうできたんだから、あとはどうやってはみだしていくかだ。
とにかく、淋しく生きるなよ・・」

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by umih1 | 2013-12-01 21:44 | | Comments(0)

叡智のしずく


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関東はこの週末に台風が来る予定だったが逸れてくれたようで、3時頃には晴れ間がみえてきた。
今日はスーパーの買い物以外は出かけないと決心した日なので、化粧もせずにのんびりできた。
掃除の合間に鏡を見て、シミが増えたなあ、たるんできたなあ、
顔色が黄色と赤色だなあとか思い、この顔でずっと生きてきたんだなあとしみじみした。


晩御飯の支度が終わったころ、突然、
「自分のことを赦す」
という感情が湧きあがった。

言葉にしてしまうとなーんだと思ってしまうが、やっぱり書き留めておきたい。
だってずっと私は自分のことが嫌いで、心の底から自分のことが認められなかった。
自分のしてきたことは後悔することが多すぎて、自分を許せなかった。
それはとっても苦しい。
人にいくら偉そうなこと言ったり優しくしても、あくまでも表層だけだと自分がよく知っているし、
根っこが腐ったような自分が嫌でたまらなかった。
でもそういうことは仕方ないことだと、年をとるとともにわかってきた。
嫌いということは、好きの裏返しだし・・

今まで辛いことがたくさんあったけれど、ここまで生きてきたんだなあ。
頭悪いけど努力してきたこともたくさんあって、頑張ってきたんだ、偉いなあ。
先月受けたTOEICの試験スコアは最低だったけど(笑)、偉いよ頑張ってるじゃない。
なんだかんだ言って、与えられた環境の中で、適応しようと頑張って生きてきたじゃないか。

・・・と思い、ああ、私、私で良かった。生きてきてくれてありがとね、と心で呟いたとたん、
いろんな人や犬や猫や植物や愛用しているカップや猫村さんの漫画や、
いろんなものに「ありがとう!」といっぱいになった。

第二の思春期か、と笑ってしまう。ほんと、いつまで子供なんだろう。

でも、こんなに気持ちが軽いって、いいことだ。


どうしてこんなふうに、人の考えって変わっていくんだろう。
日常のいろいろな事が影響してくるのだろうが、私の場合は本や仏教の影響が大きいと思う。
それほど心には留めておいていないし強烈な影響はないと思っていたが、
案外ハワイのホオポノポノの影響があるのかなと思う。
最近は寝る前にこの本を適当に開き、目に入ったところを読んで寝ている。
読み流していても、すっと心に沁みているんだろうか。


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by umih1 | 2013-10-26 21:50 | | Comments(10)

古事記

著者 : 梅原猛
学研パブリッシング
発売日 : 2012-07-10
文末の古事記論や考察の文章は、あくまで仮説にすぎないが面白かった。
それにしても古事記は、壮大な物語だ。
もう一度河合先生の古事記解説と合わせて読んでみても面白そうだ。

赤猪子・・・なんと哀れな女だろう。
童女のときに、その美しい顔立ちを見染められ、嫁に行ってはならぬ、かならず迎えにくるからと天皇に言われ、待つこと80年・・・
今更天皇の思し召しを頂こうとは思わぬが、一言自分の気持ちを申し上げたいと。
ここが一番印象的で、天皇と赤猪子の歌のやりとりに切なくなってしまった。
この他にも歌のやりとりで物語を進めるという、洗練された面白さもある。
古事記はもっと読まれるべきだなあと思う。

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by umih1 | 2013-09-08 21:45 | | Comments(2)

無意識への旅

大江健三郎さんとの対談より

大江さん「ある神経症者が現在の状況の原因として、ある過去の事象を想起したとしても、そのことは直ちに、それが文字通り原因であるというのではなく、現在においてのそのような想起が意味を持つのであり、それはある意味ではあくまでも現在のこととも言える」
過去にどういうことが起こったかということを書くことが現在の問題として重要なんだと受け取ることができるようです。

河合さん「学校恐怖症の人たち30人の共通項を研究するよりも、ひとりの子を2年3年と関わっていくということを3時間かけて発表する、そうすると聞く方は単なる事例としてではなく、全人的に聞くよりほかなく、そのことが治療者として成長していく。
それはつまり、文学の狙っているところである。
大江さんの提出された人物と私という人間が全人的にかかわって私の心の中に生じてきたものは、その文学が私の中に惹き起こしたもの、それが意味を持つわけだ。
そういう点で心理療法と文学はすごく似ているなと思う。」

「この仕事をしていると、ひとりの人が十年かかろうが二十年かかろうが治っていくとかあるいはかわっていくということではなく、極端に言うといきてるということでいいんだと、おもう。
一人の人間が生きているということは凄いことだと思うようになりました。
その人が生きているということは、その人の思っているよりも・・
生きがいがあるから生きているのならそんなのはあたりまえで、それに対してなんの生きがいもないのに一人の人が生きているとしたら、こんなすごいことはないんやないだろうか。こんなすごい大事業はないと言った。」

こういう言葉を、あの時に父に言ってあげられたら良かったのにと思った。
もしこの先、自分自身が辛くてたまらない時に、河合先生のこの言葉を思い出そうと思う。

神経症で苦しかった時、どうして今、こういうことになるのだろうと過去のことを想起した。まさしく、大江さんの仰ることだった。人は目標や子供の成長など未来の希望とともに生きるものだが、過去や今の苦しみはこの先の私の人生にどういう意味をもたらすのか、必要だからこういうことを体験しているのだ、薬も身体に合わないし、これは自分で考えていく必要があると思ったものだった。

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by umih1 | 2013-09-08 21:43 | | Comments(2)
Days of Wine & Dogs
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