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わたしのソファー

カテゴリ:詩( 37 )

二月



節分の日、幼い息子が
保育園で鬼を見て
それ以来怖がりになったんです。

ああそうかもう二月なのだ。

恐怖は何処からやってくるのだろう。
無知、からかもしれない。
人の、好奇心を満たす欲求は、
そこしれぬ恐怖からくるものかもしれない。

二十年前の節分では、
保育園で作ったお面を見せてくれた。
クレヨンで赤く塗ったお面。
青く塗ったお面。
律儀に、豆まきもしていた。

私の中に鬼が住み着いてから、
何年経った?

頑なな赤い鬼は、時々わらう。
時々なく。
消えたくても宛がない、
気の毒なやつ。
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by umih1 | 2013-02-07 22:00 | | Comments(6)

生きる



「生きる」
谷川俊太郎 with friennds


いろんな人のいろんな詩を読んでいたら、
「生きる」 って、わたしの場合・・・こんな感覚だな~と、
思い浮かんだ言葉を落ち着かせるために、
書き留めてはみたものの、
結局、わたしにとって「生きる」って「死」と一体化しているんだな・・


目に見えない小さな小さなものたち
それらが集まって
いずれ空になり
海になり土になり
そしてあなたになって、私になる

そして少し時が経てば
いずれ土にもどり空にもどる

からだが生きても死んでも
だから、ちっとも寂しくなんかない

からだが生きても死んでも
あなたはここにいる
私もここにいる

でもこのおもう心は
ただひとつ私のものと思いたい
バラバラに小さなものに戻っても
心はふわふわ遠いところへ
愛しい人たちの心に寄り添えたら
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by umih1 | 2010-03-27 16:25 |

いま、これから



五体満足で命をいただいた。
人並みに学校も行った。
いっちょまえに家庭をもった。
家を買って犬まで飼った。

要約すれば4行で足りてしまう人生。

でも。

外泊した母と手をつないで眠った夜。
母にプレゼントした安いブローチはどんな形だった?
母のハンドバッグを駅のゴミ箱に捨ててしまった私のこころ。
薄紫の口紅が剥げていた母のようにやり切れなかった。

父と飲んだ日本酒。
あの日の激しい怒りは30年分の怒り。
そういえば17歳のあの日も怒りで震えていた。
最後に会った日、温かいお風呂を用意してあげたかった。

娘たちそれぞれと初めて逢って見つめあった日。
わたしの中から出ていく10日前に、夢で逢ったことも忘れない。
家出騒動、つかみ合いの姉妹喧嘩・・・

もっともっと一生忘れないことが
これから増えていくのだろう。

そして本当に大切なことは自分の中で育っていく。
これからも。
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by umih1 | 2010-01-11 22:16 | | Comments(8)

しゅんたろさんの、3冊



わたしにとって、谷川俊太郎 という名前は、詩そのものだ。

図書館で借りて、泣く泣く返した。



「子どもたちの遺言」 2009年

子どもたちの遺言 後書きより一部抜粋・・・

・・私はむしろ死に近づきつつある大人よりも、まだ死からはるかに遠い子どもが大人に向かって遺言するほうが、この時代ではずっと切実ではないかと思って、発想を逆転させた。
生まれたばかりの赤ん坊に遺言されるような危うい時代に私たちは生きている・・・

赤ん坊から成人式の写真に合わせた詩。
わたしが一番こころを打たれた詩は、「生まれたよ、ぼく」


「詩の本」 2009年

優しくて強い・・
包まれるような言葉に出会うと、じんわり涙がでそうになる。
中島みゆきさんに宛てた詩「昔から雨が降ってくる」は印象深い。


「私」 2007年

「未来の仔犬」より・・・少しだけ

昨日ひとりで行ったプラネタリウムで
3万年前の星空を見た
ぼくの頭の上でそれはゆっくり回っていた
どうしてか涙が出てきた
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by umih1 | 2009-11-21 18:45 | | Comments(2)

森から電話



タイミングよく用事が片付き、
ほんの一時間くらいの静かな夜。
そんな時は決まって、
自分の時間がパンパンに膨らんでしまう。

私の森にはいろんなものが落ちているから、
草木をかき分けて入っていくと、
途中でいろんなものを拾ってしまい、
ポケットはパンパンに膨らんでしまうのだ。

音楽を拾ったり、
犬を拾ったり、
缶コーヒーを拾ったり。
ひらひら漂う本の切れ端を捕まえて、
収集してつくった一冊の本は宝物。
そんなものまで落ちているのだ。

子供のころ大切にしていた赤い電話器を拾い、
大好きなあの人へ今日いちにちの報告をしよう。

もしもし?聞こえる?
虫の声がうるさくて楽しいから、聞こえなくてもいいよ。
繋がってるということが感じられれば、しあわせ。
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by umih1 | 2009-09-07 23:35 | | Comments(6)

Laughter



彼女は、真っ赤なオープンカーに乗っていた。
隣には、真黒な女の子が乗っていた。

その真黒な女の子のことを、彼女は自分自身だと感じていた。


気持のよい青空
湿気を含んだ潮風
はためく女の子たちの髪


大声で笑い 
彼女は真黒な女の子と抱き合った。
彼女たちの笑い声は空に高く吸い込まれていった。



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by umih1 | 2009-08-10 17:43 |

詩人へ または、詩へ。




私は詩人の中では一番、谷川俊太郎さんが好きです。
詩はもちろん好きですが、全体が好きです。
あぁ・・詩が好きだという事は、全体が好きということですよね。
風貌は少し父に似ているような気がします。
陳腐な言い方しかできませんが、長生きしてほしいです。
時々私は、同じ日本人であり、同じ時代を共有して生きていることに感動します。
谷川さんの言葉は、私の心をほぐしてくれます。
可笑しくて笑ったり、はっとしたり。




詩人へ または、詩へ


こつんとノックされて
あっと目が覚める
硬くなった心は解き放たれて
気がつけば私は柔らかく・・

見えないものに光を照らし
あなたの言葉は
すべてから意味を奪い
すべてに意味を与える

朝には朝の匂い
夜には夜の匂い

でも、この空の彼方には
朝も夜もないのだ

「永遠」があるなんて云いたがる理由
それは暗闇に対する怖れ
朝も夜もない空間
それは想像できないところ

そこに行ったとき
自分の意識は
ひとつふたつ、ある詩を思い出すだろう
そして祝福の花びらが一枚
詠う人に届けば嬉しい



(作:谷川うみ太郎)
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by umih1 | 2009-05-25 21:30 | | Comments(6)



暖かい日差しに柔らかくひかる、きみの髪。
そっと撫でると、いつも微笑むんだね。
こんなにたくさんの人がいるのに、
出会えたのって不思議だね。。。




何かに到達すること、それだけを生きてきた。
でも、そうじゃないんだ。
探しものなんて最初からどこにもなくて、
自分が作り上げたものなんか何にもないんだ。
そこにあるもの、ただそれに気がついただけ。




きみとこうしていられる事が嬉しい。
手垢のついた言葉でも、生き返るよな気持ち。
何度でも何度でも言うよ。。。。。



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「なんて言うんだろうね?」 「えー、決まってるじゃないの~。」
「ケーキ食べたいって言うのかな~。」 「・・・・・・・おにぎりじゃない?」
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by umih1 | 2009-04-16 22:12 | | Comments(6)

Letter



大丈夫?って聞くまいと思っていても、つい言ってしまう
中途半端な感じでとても嫌になる
本気で心配な時にだけ言おうと思っているのに

気遣おうとした結果、無理な笑顔になっちゃって
馬鹿みたいだな

ハッキリ言ってから、いつもちょっとだけ後悔するんだよ
でも、あーーしょうがない。って寝ちゃうんだけどね

さくさくさく

雪みたいに降り積もってる、
だけどどうしても溶けないものを、踏みしめてる音みたい

でも、固いアイスクリームを
木のスプーンでほぐしてるみたいにも聞こえるね

一緒に食べようか?
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by umih1 | 2009-01-27 23:40 | | Comments(6)

愛あるところに  室生犀星



わたしは何を得ることであらう
わたしは必ず愛を得るであらう
その白いむねをつかんで
わたしは永い間語るであらう
どんなに永い間寂しかつたといふことを
しづかに物語り感動するであらう


「愛あるところに  室生犀星」より



ロマンチストというか詩人というか・・・
いや室生犀星さんは有名な詩人だっちゅーの(古)

男のひとがこういう詩を書く、ということは
私にとって 不思議なこと
と同時に 胸がぎゅっとすること。
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by umih1 | 2009-01-03 21:34 | | Comments(0)
Days of Wine & Dogs
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