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わたしのソファー

2008年 03月 11日 ( 1 )

お母さん、



今日は、母の命日だ。


私の母は、私が3歳の頃からこころを病んでずっと苦しんでいた。

子供のころ、毎日懸命に母の事を祈ってて、でも
その時の私にとって、祈りという行為は絶望を意味していたんだよね。

祈れば必ず願いが叶うという事はない。
そんな事はじゅうぶんわかっていたんだけど・・・。


それでも祈らずにいられなかった。

でも、その祈りは、本当は自分のための祈りでもあり・・・
「母が普通の女のひとだったら、私だって普通のおうちで幸せになれたのにな。」
そんな根の深い願望に縛られてのものだったんだろうと思う。


9年前。
連絡を受けてから駆け付けたので、息を引き取ってから6時間は経っていた。
そして横たわる母の傍に座ると、母の閉じた瞼から、涙が流れた。

まったく驚かなかった。
当然なことだと思った。

母の格が現れた瞬間だと感じ、その一粒の涙、それだけで母の気持ちや言いたい事がすべて伝わってきたから。

「一番つらかったのは、お母さんだったんだよね。」



今年の正月に、祖母の家に行って
母のアルバムを見つけた。
その中の母は私の知らない一人の少女だった。

母の字で、
「一番幸せだった14歳の私」
とメモしてあった。
いつ書いたのかな・・・。



「今日ね、おばあちゃんが楽しそうに、
お友達みたいな人たちと一緒に明るいところへ行ってしまう夢を見たよ。」
亡くなって少ししてからの長女が見た夢・・・。

ああ、そうか・・・。と、嬉しかった。


ありがとう、いつもさみしかったけど、いつもありがとう、そんなこどもの頃の気持ち。
一緒に過ごした時間はあまりに短く、交わした言葉も少なかったけれど、
脳裏に焼き付いた様々な記憶や温もりは、ずっと胸にある。


いろんな人の、それぞれの「お母さん」のお話を聞くのがとても好き。

あたたかくて大きな海のような、大地のような、
ひとりひとり、そんな共通のイメージが見えてくる。
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by umih1 | 2008-03-11 23:46 | 家族 | Comments(16)
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