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わたしのソファー

明恵上人



むかし 明恵上人は木の胯に坐って宇宙の生命のことを想いながら
ゆく雲を眺めているうちに我も月もわからなくなり

雲を出でて我にともなふ冬の月
風や身にしむ 雪や冷たき

と呟いた   
(大庭みな子の往復書簡より抜粋)




自然と一体になる超感覚。
宇宙の中に溶け込むような。


自分という自分、魅せられた月、溶けていく感覚もないまま。



明恵上人は、島宛て(海だったか?)に自分の書いた手紙を渡してくれと、そこの住人に頼んだというエピソードがある。
酔狂なお方だという一言ではとても表わせない、どんな姿かたちをしていたのか、絵を見るとまるで木の一部のようである。



「あるべきようは」

明恵上人が好んで使っていた言葉である。

河合隼雄さんの「明恵、夢を生きる」を参考にさせていただくと、
それは「あるがまま」とう意味ではなく、例えば、灯籠を持った手には油が付いているからそのままで経文にさわってはならない、というような、すなわち日常の「もの」とのかかわりは「こころ」のありように繋がる・・・という事なのである。


「あるべきように」とせず「あるべきようは」としていることは、
「あるべきように」生きるということではなく、時により事によりその時その場において
「あるべきようは何か」という問いかけを行い、その答えを生きようとする、
きわめて実存的な生き方を提唱しているように思われる。
(河合隼雄著 「明恵、夢を生きる」 253頁より)


欲望の拒否や抑圧をせず肯定し、しかし戒を守るという困難な課題に取り組んだ明恵。


性の問題に直面した時の、
明恵・親鸞・西行・・・あたりの女人に対する考えや関係などに興味がある。
誰にでも欲があり、戒を守ることに徹するだけではなんの向上もないのではないか。
明恵はたまたまその度に不思議に妨害があり、結果、戒を守ったという事になったようだが、
私が知りたいのは守ったかどうかなぞではなく、欲望にどう悩みどう対面したのか・・・なのである。
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Commented by mitatejapon at 2008-09-23 21:53
明恵さんといえば 高山寺ですよね.
栂尾とがのお にあります高山寺,わたし大好きな場所なんです.
あちらの濡縁に座って流れ行く雲や,冷たい雨を眺めていますとほんとうに人間ってちっぽけな存在だよなあ〜,なんていつも思ってしまいます.
<自然と一体になる超感覚。
宇宙の中に溶け込むような。

そうそう,まさにそんな心持ちになってしまうんですよね.....
Commented by umih1 at 2008-09-23 22:46
mitateさん
高山寺にある明恵上人像が文庫本に載ってるのですが、なんともいえないいいお顔で、自然の中で裸足になり坐禅を組む・・・心はここにあるのかないのか、見れば見るほどこちらまで不思議に安らかな心持になります。
質素なお寺だと聞いたことがありますが、わたしもぜひmitateさんの座った濡れ縁に佇んでみたいものです。
弟子も取りたがらず、ただひたすらお釈迦様に恋い焦がれるような想いをもっていたという明恵・・・。宇宙に溶け込んでこちらを見ていたりして^^
Commented by オヤスケ at 2008-09-27 12:17 x
おひさしです。おやスケだったり、オヤスケだったりおやすけだったりしますが適当ですのでご容赦ください。
突き詰めていくとどこまでが自分でどこからが外界なのか、わからなくなることってあります。そういう時あわてて、肉体を動かし、さわり、ここにある・・・と思ったりしますね。そのように思う自分を認識してる自分が居る。
欲望に限らず、どんな事にもどう悩みどう対面するか・・・、現在進行であり、結論を出してしまったり、停止したりしたくないですよね。全てに対してそうではなく、テーマはそういう体勢の中で
自然と浮かび上がってくるものと思います。
あれ?なんか、クソ真面目になってしまいましたね。
高山寺、行ってみたいですねー!
Commented by umih1 at 2008-09-27 21:51
オヤスケさん
お元気でしたか?お忙しいのですね。今日はオヤスケさんですね^^
自分というものを改めて考えると、この体はもちろん自分なのですが、では考えることや想いは目に見えないものであるのでそれは認識できない。だからどこまでが自分なのか、もしかしたらどこまでも自分ではないのか、それともこの身体だけが自分なのか、よくわからなくなります。
明恵上人のこの自然に溶けていくような感覚は、人の意識の不思議には限度がなく、よってどんな想いも考えもその人個人のものではなくなっていくような気もします。そういうことで、シンクロニシティいわゆる共時性ということが起こるのでしょうか。
そういえば、毎日悩まない日ってありません。大きなことも小さなことも。生きるって悩むこと、そしてそれをどう乗り越え抱えていくかってことと思います。
焦ってはいけませんね。。
高山寺ツアーを計画しましょう!! (mitateさんがバスガイド 笑)
Commented by mitatejapon at 2008-09-28 12:48
あの〜 .......,お呼びでしょうか.

ご指名がございましたらどちらにでも参りますよ!!(って言い切ちゃったって大丈夫か?)

by ガイドmitate

Commented by umih1 at 2008-09-28 20:04
mitateさん
も~~ばれてましたか^^
mitateさんなら国内はもちろん海外だってOKですよね!
ふふふ・・おいしいものもよくご存じのようだし。。
チェルシー♪ あ、ちがう、メルシー♪
by umih1 | 2008-09-23 21:28 | | Comments(6)
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