ブログトップ

わたしのソファー

「輪廻転生(LIFE BETWEEN LIFE)」



「輪廻転生(LIFE BETWEEN LIFE)」

J.Lホイットン、 J.フィッシャー 著



いろいろな方がこの本を紹介されていて、以前お世話になったセラピストさんからもお勧めされました。
友人から借りたこの本は、読み終えた後もずっと私に影響を与えています。


日本では催眠療法での治療は普及しているようで、私の知人も精神科の先生に催眠療法を受けたことがあります。
しかしこの本の内容には、今生から前世、そのまた前世・・・・・へ退行し自身の理解を深め治療していくという実証例が載っていて、
今生と前世の間、または前世と前世の間の世界【中間世】があるという事が特徴です。
その中間世というものは、一言でいえば、それぞれの永遠の魂が、自身を磨きあげ解脱するまで次の生の計画を立てる場所・・・という感じでしょうか。
そこで強調されていることは、試練は自分が選んだことである、という事です。

こんな簡単な説明でよくわからないとは思いますが、私はこの本を読み、その中間世の存在を知り「死」が怖くなくなりました。
私のいう死の恐怖とは、罪の深い自分の魂は死んだ後長い間苦しむ、生よりも死んだあとの方が苦しい、という考えです。
我儘な私は、もし愛する人が先に逝ってしまったら、孤独に耐えられるだろうかという思いにも囚われていて、生きることにさえ苦痛を感じるほどでした。

ところで、悟りに達し仏陀となった釈尊は、弟子たちに死後の世界はあるかと聞かれたとき、何も返事をしませんでした。
インドでは、バラモンたちが輪廻を餌にしてカースト制をつくりました。
間違った輪廻思想に戦々恐々として生活していた人々が、不確かな輪廻の話よりも、「現状をしっかり理解して、今を生きなさい」といういわば現実主義的な
釈尊の教えや魅力、カーストは関係ないという事に感動したのは簡単に想像できます。

結局は、釈尊の言うように、今という今をしっかり生きる、という事に尽きるのでしょう。誰もが前世療法を受けられるチャンスはないでしょうし、チャンスがあったとしても催眠にかかりやすい体質でなければなりません。
しかし、この本の中間世という世界での自分(魂)は、永遠であり上昇を目指すものであり、不幸な人生や不幸な死も、無駄にするかしないかは自分次第である・・・
そういう事がわかった今、楽しいことは楽しんで、苦しいことは逃げずに苦しんでみようと思いました。
しかもその中間世は、賢人あるいは神とでもいえるのでしょうか、そういう方々の助言や励ましを頂ける場所でもあるのです。

解脱、という事を考えると、中間世で「もうすべてをクリアしたよ」というお墨付きを頂けることかなとも思います。


ただひとつ釈然としない点があります。
それは、殺人です。
悪意を持って人を殺す人。いたぶられ凄惨な殺され方をした人。通り魔に突然殺された人。

特に私は強姦が許せない。人を人と思わない仕業。ニュースを目にするたび、加害者に対する怒りが全身を覆います。
でもこの本では、殺人を犯した人も中間世で反省するチャンスを与えられます。
中間世での魂は、自分の罪に対して精神的なすさまじい苦しみを味わうそうです。
怒りや欲望を抑えられなかったため、(それは前回の中間世でのクリアすべき項目です)殺人を犯してしまった。
じゃあ次はどうする?被害者の役になるか?もういちど、同じクリア項目を立て挑戦するのか?

でも現実世界で、もし愛する人たちが殺されてしまったら、これは中間世で自分で項目を立てた試練だと割り切ることができるでしょうか。
私には無理です。

しかし起きてもいないことをうんうん悩むよりも、釈尊の言うとおり、「今を見つめ生きる」ことが大切なことなのでしょう。
でももし、前世療法を受けるチャンスがあるとしたら、ぜひ中間世というところに行ってみたいし、自分(魂)の目的というものを知りたいなと思います。

巷にあふれるスピリチュアル話、体験・・・・・うさんくさいものも多々ありますし、自分の問題は自分で解決するものであり、占いや前世なんて関係ないといえば確かに関係ありません。
しかし私は目に見えるものは、この世界のほんの一握りであると感じていますし、前世や中間世、魂の向上というものは現実にあるものだと、この本を読み思いました。
[PR]
Commented by syenronbenkei at 2008-08-15 11:41 x
eagleiさんのところでも3度に渡ってこの本について紹介されていましたが、残念ながら本の内容が全く見えてきませんでした。
おそらく、eagleiさんの感性が僕にはマッチしないということなんだと思います。
でもそんなわけで興味のきの字も抱かなかったのですが、うみさんの記事を読んで、なるほど、そういうことが書かれているのかと思いました。

輪廻転生は、実は僕も興味があります。
でも、図書館にはまったくと言っていいほどこの手の本がないんですよ。
あるのはなんかいかがわしいオカルトみたいなのばかり。
理不尽な暴力を受けたら、それは前世であなたが誰かに暴力を働いてて云々みたいなことが書かれています。
そういうのをカルマの法則と呼ぶのかどうかわからないのですが、カルマの法則というよりカルトの法則と呼んだ方が僕にはしっくりきます。
実際、そういうのを前面に押し出しているのはカルトと呼ばれる新興宗教が圧倒的に多いように思いますし。
Commented by syenronbenkei at 2008-08-15 11:43 x
で、僕も僕の輪廻転生論の記事を書きたいと思いつつ、もう半年くらい書けずにいます。
僕は、釈迦はカルマの法則なんてくだらない(言い切ってすみません。うみさんがそう思っていないとしたら不快かもしれませんね)ものは否定したと考えています。
ところが、仏教が組織として成り立っていく上で、人々の不安をあおり立てる意味でカルマの法則は実に便利だったので、いつのまにやら仏教に取り入れられた、、、そんなふうに思ってます。
ここらはいずれ書きますので、楽しみにしていてください(笑)
Commented by syenronbenkei at 2008-08-15 11:43 x
連投しようとするとどうして急に文字数制限にかかるんだろう?

うみさんが記事に書かれた前向きな姿勢に僕も共感します。
そして、そういう方向を向かせるものが宗教であると思うんです。
大切なことは、中間世でも来世でもいいのですが、反省だと思います。
反省のない人間は成長しません。
その意味で、今を日々振り返り、自分は○○に恥じない生き方をしてるだろうかと問うことが必要と思います。
この○○に入るものは各人それぞれですから、僕は他者の○○を全否定することだけはしたくありません。
ですから、例えば日蓮が説いたような「一切の謗法を捨てること」というような教えは基本的な部分で間違いであると思っています。
でも、もちろん、日蓮の教えにも人生訓としてはすばらしいものがたくさんあるのは事実なのですが。
ちょっと記事の内容とずれちゃいました。ごめんなさい。
Commented by おやスケ at 2008-08-15 11:44 x
ああ、読まれたのですか~。私も以前読みました。特に後半は
ぐいぐい引きこまれてしまいました。うみさんもそうでした?
百歩引いてですね、前世、今生、中間、輪廻などあるかどうか
定かでなくとも、少なくともこの本を読むことで、心のどこかが豊かに
なったような気がしますよね。
現実でもし、望まない最悪の事が起きたら・・・割り切る事はできないでしょうね。それどころか、悲しんでるふりして、着々と確実に復習する計画を立てるでしょう。でもそのあと(復習を遂げた後)、
自分は平穏を取り戻すのかな?と考えてしまいます。
復讐は今を見つめ生きることではなくて過去を生きてる。生が
台無しではないかと。実際どうなるのか、想像できませんね。
正気を保ってはいられないはずだから。
ですが、心には救いの手があって、耐え切れないほどの苦痛やショックの時は、無意識的にどうでもいい小さなことことに囚われることで現実を乗り切ろうとするのだとか・・。白洲正子さんがそのようなことを、本で書いていましたよね。そういうことも何か、目に見えない世界の働きなんだろうと思います。脱線失礼しました。
Commented by umih1 at 2008-08-15 19:33
セイロンさん
わーー!
まず、たった数秒でこんなに字数の多いコメントに驚いてしまいました。
だって二つ目と三つ目の時間は同時ですよ。30秒くらいで打ったんですね。

私はイーグルさんの記事にとても興味を覚えていて、そういう時になぜか、
いろんな方がこの本を勧めてくるのです。
カルマの法則という因果応報みたいな考えとは、この本に書かれている内容は少し違います。確かに自分がしてきた事に自分自身が知らずして影響を受けているということはありますが。
前世で殺したから来世では殺されるという単純な構図ではないようです。

いろいろな新興宗教があるようですが、信じれば救われるという図式はおかしいと思います。インドでカースト制をおこしたバラモンたちは、輪廻や因果応報を前面にだした今でいうところの新興宗教のはしりだと思います。いつの時代も自分の地位や財産を守るために目に見えないもので人々の不安をあおり、悪く言えばもてあそぶような人々がいるのでしょうね。
Commented by umih1 at 2008-08-15 19:36
セイロンさんのおっしゃる通り、釈尊はカルマや因果応報などは、否定しているからこそあの世や来世のことを問われたときに沈黙したのだと思います。
いや、否定じゃないな、否定も肯定もせず、「今」のことを懸命に生きなさいという事を言いたかったのだと思います。
仏教が日本に伝わり受け入れられた背景には中国やチベットとはまた違ういろいろな事情があった事でしょう。まだ私は勉強不足なのですが、チベットのもとからある土着文化としての輪廻思想が仏教と和合したものらしく、そう考えると仏教そのものには輪廻思想はなかったととらえられます。
日本の各宗派や組織は、成り立つ方法として因果応報を説いたのかはわかりませんので、セイロンさんの記事が楽しみです。
Commented by umih1 at 2008-08-15 19:40
私はいつも前向きなつもりで生きています。やはりそこにはセイロンさんのおっしゃる通り、日々の反省があります。怒ったり悲しんだり、その心は一つです。美しさに感動したり、優しい気持ちになる。でもなぜネガティブな感情に振り回されるのか、人だからしかたない、そういう感情は当たり前。そうです当たり前なんですよね。そこをどうコントロールしていくのか、怒りにはいろいろありますが、自分の我の強さからくる怒りに対しては、コントロールというかなぜ怒るのかという問い又は反省が必要ですよね。
自分のことが嫌になる前に、反省して前向きになるよう努力しています。
それから、日蓮というと、同時代の宗派を批判して年中島流しにされた人、とにかく法華経、ということしか知りません。もっとよく調べてみます。ありがとうございました。
Commented by umih1 at 2008-08-15 19:48
おやスケさん

そうですね~特に後半の体験談はすさまじいものでしたね。
現実を処理することで手いっぱいですが、そういう世界がある、見守られているというか・・・不思議な、希望のような気持が湧いてきました。
私はこの本の内容を信じているんです。なぜなら、自分の意思で命を絶った人たちも救われている・・・もう一度チャンスを与えられる・・・実はそこが一番に感動したところなのです。
白州さんも河合さんも仰っていましたね。そうやって無意識的に方法はどうであれ苦痛やショックは乗り切れるもの。心配するほど人は弱いものではないのでしょうね。
目に見えない世界、それは人の心そのものでしょうね。でもそこから発せられる想いや考えは、大きな影響を及ぼしていると感じます。
そう考えると、怒りのエネルギーは自分自身を蝕むのだと思います。
私がなぜ仏教にひかれるかというと、世界の宗教のなかで、戦争を引き起こした経験のない宗教だからです。
おやスケさん、コメントありがとうございました^^
Commented by eaglei at 2008-08-16 09:10
うみさん おはようございます。
読まれたんですね~^^
この記事に気づくのが遅くなって、ごめんなさい。

この本を読むと、輪廻やら因果応報(カルマの法則)に縁の薄いアメリカでさえ興味が拡がっていることに驚きます。
東洋の英知はとっくに知っていたことですが・・・。
混迷を深めるこれからの時代こそ、益々東洋の哲学が求められるのでしょう。

この本から仏教へと関心が移って書かれていますが、
もっとこの本を読めばわかります。
カルマ(業)や因果応報について、意外と分かりやすく書かれています。
一度読んだだけでは理解できないから、僕は何回も読んで理解を深めています。

続く↓
Commented by eaglei at 2008-08-16 09:10
ところで仏陀は、遙か昔から悟っていたのだと、後から明かします。
「久遠実成(くおんじつじょう)」と言います。
過去世、現世、未来と三世の因果律を明かしているのは、バラモン教(ヒンズー教)と仏教だけです。
人間の幸福と不幸の原因を、三世の生命観から明らかにしているのです。
生まれながらにして、手足がない子をどう理解するのか?
他の宗教では、何も答えることができません。
遠藤周作は、この件ではキリスト教が無力だと嘆きました。

このように、特にキリスト教圏の人々が苦悩し求めている回答が、
この本には垣間見ることができるのでしょう。
Commented by umih1 at 2008-08-16 13:13
eagleiさん
イーグルさんの記事を読んで、興味をもったのが始まりだったのですよ。
初めて中間世(バルド)の存在を知り、大変驚きました。
不思議なことに、その後いろんな方からこの本いいよ・・と勧められたのです。

輪廻の中で生きることは苦しみであり解脱することが理想とされる思想は、イーグルさんの仰る通りバラモン教ももっていて、ほぼヒンズー教徒であるインド人は、今もこの思想の中で生活しているらしいですよね。
しかし原始仏教時代の釈尊は、まずカースト制度を否定(その当時の輪廻の考え方を否定)
するとともに、人間平等を説いたらしいです。その当時の輪廻の考え方とは、あまりにもひどいもので、宗教家としてのバラモンたちは、一番良い身分を保つため、儀式を数多く執り行った人間が、来世では良い身分に生まれ変わるのだと説いたらしいのです。儀式を多く行えば、宗教家たちはもうかりますよね。もし儀式を怠れば来世は奴隷になってしまう・・・あるいは忌み嫌われる豚に・・・その恐怖は想像もつかないほどのものらしいです。
Commented by umih1 at 2008-08-16 13:18
続きです。
しかし釈尊は、前世での行いによってではなく、人は現世での行いによって現世で解脱できる、と説いたのです。釈尊は、イーグルさんの仰る「久遠実成(くおんじつじょう)」のとおり、釈尊が現世で初めて成仏(解脱)したというのは方便であり、本当は久遠に成仏し人々を救済するためにこの世に生れた・・・という事は真実だと思います。実際、十二縁起とかいう来世や過去世へとつづくものという概念もあるそうですし。
でも釈尊は、人々を救済するために、解脱していたにもかかわらず、またこの世にあらわれたのだと思います。輪廻思想に翻弄され、智を得られない人々のためにあえて今懸命に生きることを諭した釈尊を、とても尊敬しています。
ただ、餓鬼や地獄などを含む六道輪廻として、日本人に深く浸透した輪廻思想がありますが、これは現世の行い(業・カルマ)により、来世の生まれ変わるものが決まるという思想ですよね。こういうのは馬鹿馬鹿しいと思ってしまいますが・・。
Commented by umih1 at 2008-08-16 13:21
すみません、また続き^^

なんだか話がずれてしまったような気がします。すみません。

私はキリスト教の事はまったくわかりません。
輪廻思想のベースがないアメリカ人が、前世という概念を受け入れられたというのは、たぶんそれが理論的に説明できるものであり理解できるものであったからではと思いました。少なくともこの本は、納得のいくものだと思います。
そして、この本のキーワードでもある中間世という世界に、救いを感じたのだと思います。
私自身、救いを感じて楽になりました。
イーグルさん、ありがとうございました。
Commented by syenronbenkei at 2008-08-16 14:15 x
原始キリスト教の時代には、輪廻思想の派もあったと聞きます。
残念ながら僕はそれに関連したものにお目にかかったことがないのですが、まあ目に触れなくてあたりまえでしょう。
キリスト教が崩壊しますから(笑)
なので、真っ先に異端として追い出されたと耳にしています。
ソースを提示できないのでいいかげんで申し訳ないのですが。
もう一点、本をたくさん読まれているうみさんならとおにご存じでしょうが、遠藤周作のキリスト教観は母なるキリスト教です。
だから、父なるキリスト教でなければ都合の悪いキリスト教業界から突き上げを食らったわけですが。
釈迦がバラモンと戦ったように、イエスはパリサイ人と戦いました。
この二人に共通しているのは、一番弱い人間の傍に寄り添おうとしたことだと僕は思っています。
そして遠藤周作もまた、西洋のキリスト教思想と戦いつつ、一番弱い無力な人間であるイエスの傍に寄り添おうとしたんじゃないでしょうか。
遠藤周作の言う無力感とは、それが前提にあると僕は解釈します。
で、僕は遠藤周作のキリスト教が好きです。
Commented by syenronbenkei at 2008-08-16 14:16 x
↓これだけ入らなかった(^^)

神が何かをしてくれるんなら、現世で善行を積めば来世では云々というつまらない考え方と五十歩百歩でしょう。
Commented by umih1 at 2008-08-16 17:27
セイロンさん

ごめんなさい、わたしは狐狸庵センセの小説は読んだことがないんです。「沈黙」「深い河」題名はしっているのですが・・・。でもクリスチャンであるということは知っています。故に、キリスト教の知識がない私には理解できないのではないかと、本を手に取ることはなかったのです。
原始キリスト教の時代、輪廻思想の派もある・・・そうですか・・そういう考えは、いったいどこから生じてきたのでしょう。今となっては知るすべはないのでしょうね。
狐狸庵センセのキリスト教観・・・イエスその人を慕っていたのですね。西洋のキリスト教思想は、日本と相反する、まず父性を前面に出していますよね。でも、狐狸庵センセはその思想と戦った・・・それは日本という母性の勝る土壌(故に菩薩信仰がある・・)に生まれ育った影響があるのかな~。

by umih1 | 2008-08-15 10:58 | | Comments(16)
Days of Wine & Dogs
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31