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わたしのソファー

「ワンちゃん」 楊逸(ヤンイー)



5月もあと一週間で終わりだ。
あっという間に半年が終わり、あっという間に夏が来て・・・
あっという間に秋冬クリスマスお正月・・・うぅ

5月は一番心地よく過ごせる季節のような気がするけれど、紫外線が強く、特に女性にとっては油断が出来ない。日焼け止めはもちろん、日傘も必需品だ。
シミ対策として一番お勧めの食品は、ブロッコリーらしい。
食物繊維とビタミンCを、毎食摂るようにすれば、シミができにくくなるらしい。


今月読んだ本は、(もう5月は終わったような書き方だが)
「カラマーゾフの兄弟 1」
「ばななブレイク」 「バナタイム」 (ばななさんの)
「良寛さんのうた」
「室生犀星 詩集」
「幸福な食卓」 瀬尾まいこ(京都の中学で、国語の先生をしている方。これは、なんとか文学新人賞をとったらしい。娘に勧められて仕方なく読んだが、まぁまぁおもしろかった。)
「ワンちゃん」 楊逸(ヤンイー)


先日読み終えた「ワンちゃん」は、一か月以上前に図書館で予約したもので、貸出可能の電話を受け取った時はとっても嬉しかった。
それほど、ずっと読みたかったのだ。だって、外国人が日本語で書いた小説だったから。
今回、芥川賞候補になったけれど、残念ながら中国人初の受賞とはならなかった。
そんなに「乳と卵」の方がいいんだろうか。
「ワンちゃん」と、「老処女」の2作品で一冊。両方ともおもしろかった。


「ワンちゃん」は、働き者。だけど男運が悪い。離婚しても金を無心する中国人の元夫から逃れたくて、日本人と見合い結婚をした。
なんにも悪いことをしていないのに、とっても優しいのに・・・。あたりまえの幸せに憧れるてるだけなのに・・・なかなか届かない。
結婚したって幸せになる保証はどこにもないよね。そんな事は百も承知で日本へ来たんだろうけれど。本当に現実にいるようで。
私が「ワンちゃん」だったら・・・あぁ、寂しいな。異国で暮らす心細さ、加えて夫とは愛もなく、好きな人は結婚してしまう(かも)・・・

もうひとつの「老処女」は、題名にびっくり。でもその通りの女性が主人公。
日本に留学し、博士号を取るため懸命に勉強だけをしてきた中国人女性。
女が経験する事は何一つまともに経験した事もなく、44歳にして始めて好きな人ができて、
何が一番幸せか・・・という事に気がついた彼女。
恋をして初めて、まともに鏡すら見ていない事に気づき、自分の顔を見る彼女のその描写には目が釘付けになる。
しかし、何事においても不器用で思い込みの激しい性格。滑稽ですらあるが、途中で笑えなくなってくる。
体の異変に対しても、イライラするほどの自意識の強さで、医者にすらまともにかかれない。
こんな生き方は嫌だ、かなしい。もっと気を楽にして生きようよ。どうせ生きるなら笑おうよ。そう言ってあげたい。でも現実にこの人がいて、私のような能天気ものが話しかけたらきっと、この人はそっぽを向くんだろう。


十年以上も前に、作者は忘れたが中国人女性の書いた「ワイルド・スワン」という自伝を読んだことがある。
文化大革命の真っただ中を過ごし、さかのぼって自分の母、祖母の事も書いてある、時代と女に焦点を当てた話で、あっという間に上下巻を読んだ。
このワイルド・スワンを読んだ時は、文化大革命に対する恐怖で鳥肌が立った。問題があったとしても、私は日本でこの時期に生まれてきて良かったと思った。
中国人が書いた本を読むのは、今回の「ワンちゃん」で2回目だが、ヤン・イーさんは日本語で書いているのだ。そこに驚いてしまう。
そのうえ彼女は、カタカナ英語とかそういうのじゃなく、純粋な日本語で小説を書きたい・・・と言っている。
次は、天安門事件を題材に執筆しているらしい。
楽しみだ。
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Commented by bunkasaba at 2008-05-25 17:27
私も「カラマーゾフの兄弟1」をやっと読み終わりましたよ。半年もかかって読みました(笑)。
Commented by mimizu_biki at 2008-05-25 22:27
「幸福な食卓」は映画(ロードショー)で見て、それから原作を読みました。
原作はカミさんが知り合いからもらってきたので。
無茶苦茶にイイ!というほどではなかったけど、しれなりによかったから下の子に読ませたらけっこうハマって2日くらいで読んじゃいました。
Commented by at 2008-05-25 23:48 x
「ワンちゃん」 楊逸(ヤンイー)・・・面白そうですね!すっごく読みたい!図書館チェックしてみます。
Commented by umih1 at 2008-05-26 20:55
bunkasabaさん、
半年ですか!でもこの文庫は、最初のページじゃなく栞に登場人物の紹介があるので、それだけでも助かりました。ロシアの作家さんの小説って、名前がいっぱいあって、わけが分からなくなるのがオチなんですがね~GWで一気読みしました。
2巻以降はどうしよう、いつ読み始めようか悩んでます・・・ってそんな事悩んでたってしょうもないですね。。
Commented by umih1 at 2008-05-26 20:58
セイロンさん、
映画も観て本も読んだんですね。
幸福な食卓は、中学生くらいにぴったりな気がします。
うん、それなりに良かったですよね。
次女は、友達にも勧めてるみたいです。
Commented by umih1 at 2008-05-26 21:00
菫さん、
ヤン・イーさんは良かったです。期待以上でしたよ!
直木賞の「わたしの男」は、ここの図書館では138人待ちです。4~5冊くらいあるのかな。。。
Commented by おやスケ at 2008-05-26 22:07 x
何もかもそろってる完璧なひとはなかなかいないですよね。
何かが欠けた代わりに何か特別なものを持ってる・・・そういう人物像って、誰も妙に魅力があるように感じます。
日本語って多重に意味が重なったり多様すぎたりで、世界の言語の中でも難しいと言われてますが、ワンちゃん、老処女は読んでみたいですね~。
Commented by umih1 at 2008-05-26 22:58
おやスケさん、
完璧な人なんて絶対いませんよね。。。でも、老処女の女性のような、不器用過ぎる人はちょっと可哀そうですね。
新聞に載っていた、やはり日本語で小説を書いている中国人男性がこう言っていたのを覚えています。
「日本語で表現することに喜びを覚える・・・漢字だけの中国語と異なり、ひらがなやカタカナを混ぜる柔らかさやリズムが心地よい。音楽のようで好き・・」
小説を書くというのは、内面に深くかかわること。そう云う事を外国語で書くというのは、とても難しく、うまく表現できない焦りや孤独なんかもあるんじゃないかな~と思います。
おやスケさんも、ワンちゃん、ぜひ読んでくださいね。
by umih1 | 2008-05-25 16:22 | | Comments(8)
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