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わたしのソファー



高倉健さんのエッセイ 「あなたに褒められたくて」 より。



そしてこれからお話しするそのウサギのお守りは、ある人からのお土産でした。
・・・・ぼくにとって、それはただのお守りとはどうしても思いたくなかった。。
いつも身近なところに置いておきたいと思っていつも使うカバンに取り付けた。
どんな丈夫な毛皮でも毛が抜ける。
それがたまらなくもったいなくて、考えたあげく、お守りをすっぽり包むカバーを、
皮革屋さんに頼んで作ってもらった。
何をやっているのか女々しい事をして、と自分自身がおかしくも思った。
でもその時はただの一本の毛もその人の気持ちを減らすような気がして惜しかった。
そのウサギの女性となんとかまたなりたいなんて思って、
そのお守りを持ち歩いてるわけではないんですよ、そんな気持ち。
でもあの時のあれを貰った時のぼくの想いは、ぼくにとっては
宝石のようにキラキラしているということです。

(184頁より)



長々と引用してしまいましたが・・・・・このエッセイを読んで、
健さんて、こころにたくさんキラキラしたものを持っているのだな~と思った。
そしていたずら好きで楽しい人、という意外な印象も。
そして・・・・・じつは恋もたくさんしているのだなぁということも知った。

恋に奥手と一言でいってしまえばそれで終わってしまうが、
健さんの欲張らない性分というか、何に対しても真剣になってしまう怖さを知っているだけに、手を伸ばせないのかなぁと思った。


駅 STATION
/ 東宝ビデオ




無性に健さんの出演されている映画が観たくてたまらなくなり、
レンタルしてきたのは、1981年製作の「駅」。
健さんが50歳のころの映画です。
出演されている俳優さん女優さんはみな若く(当たり前)渋くて、せつないくらい綺麗だった。

北海道の厳しい寒さと豪雪の風景が寂しく、
男の女の情、胸にしまってある想いや辛い過去、
言葉にならない言葉が伝わってくる。

倍賞千恵子・いしだあゆみ・古手川祐子・烏丸せつこ・・・・・
根津甚八、竜雷太や宇崎竜童も若かった。
でも田中邦衛はあまり変わらないような気が・・・。
トトロのおばあちゃんの声の、北林谷栄さんが健さんに手を振るシーンには、胸がいっぱいになった。

あの時、もう一度戻ろうか悩み・・・
拳銃を抜いた時はほとんど反射だったと思うが、そうせずにいられない自分の宿命に、辞表を駅で焼いたのだろうと思う。

賠償千恵子役に心を揺られ、新しい人生を考えた先の出来事。
ほんの一瞬の行動で、人生が決まってしまう事もある。

八代亜紀の「舟歌」を、彼女と聴いたシーンは3回ある。
わたしが一番好きなのは、2回目に聴いたシーン。
健さんの黒いとっくりセーターを着た広い胸に、頭を寄せた彼女。
昭和54年の紅白歌合戦を一緒に観るシーンだ。



ご覧になった人にしかわからないだろうが、
「樺太にまで聞こえるかと思った。」
には、ちょっと笑いました。
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Commented by bunkasaba at 2008-04-06 23:39
テレビで何度も見ました。舟歌が印象的ですね。
北国の駅がよく似合います。
樺太まで聞こえる声・・・すごい声だったんでしょうね(笑)。
Commented by おやスケ at 2008-04-06 23:42 x
エッセイ、読まれたんですね!私も以前読みました。ジーンと繊細で切ない内面が伝わってきた事と思います。国宝にしたい人ですよ・・・

樺太にまで聞こえる・・・って何を言ってるのかと、キョトンとしてしまいました・・・笑。
舟歌・・・の2回目のシーンですねー。覚えています。賠償千恵子が丸くなってすっぽりと健さんに収まってましたね。なんか笑いましたが、しみじみと暖かいシーンですよね。カウンターってああいう風に使うんだなと思ったりなんかしちゃったりしました。
Commented by eaglei at 2008-04-07 06:28
心をどっしりと落ち着けることができそうな、そんな映画っていう印象を、
この記事から想いました。

「駅」を観てみたいなぁ~
Commented by chirumegu at 2008-04-07 17:31
「駅」は、テレビで放映されたときに、観た事があります。
仕事をしながら観ていたのでところどころでした。
そうそう、だいぶ前の映画でしたね。
だからあんまり覚えていません。
だから、umih1 さんが紹介してくださったので、もう一度しゃんとして、観てみたいなと思いました。
うふっ!ここのジローちゃん、かわいぃですね。♥
それに、みんなでかわぃがってあげてるのが、よく分かります。
うちのジローは、みんなで、無視しているので、かわいくないです。
しっぽもちょっとしかふらないし・・・。
いつも、「おかぁちゃん、言うてみぃ」と言っても「わんっ」しか言わないんですよ。・・・当たりめぇかっ!
Commented by umih1 at 2008-04-07 20:18
bunkasabaさん、武田鉄也さんと汽車の中で居眠りするシーンもおもしろかったです。高く打ち寄せる波と、降り積もる雪。観ているだけで寒い!倍賞さんの大きな声・・・寅さんのさくらの印象が強くて、想像できないですね~。でも、笑った顔の目じりの皺が、良かったなぁ~~。
Commented by umih1 at 2008-04-07 20:22
おやスケさん、エッセイはとても良かったです。思いがけず手に入れまして、こころが温かくなりました。宝物です。もう、健さんの大ファンになりました。
映画も良かったです。他の映画も観たいなと思います。
共演の役者さんは皆、若いな~と観ていましたが、健さんは年をとらない気がします。今はもう70歳くらい?ですかね。永遠に変わらないような気がします。ステキですよね。。。
Commented by umih1 at 2008-04-07 20:30
eagleiさん、ぜひご覧ください。
健さんは渋い方ですよね。黙っていても、歩いても座っても何をしてもサマになります。
有名な役者さんがたくさん出演されていて、見ごたえがありましたよ。
小手川裕子さんが、可愛かったです^^。
Commented by at 2008-04-07 20:36 x
私もエッセイ読みたい!『駅』も観てないので、観たいな・・。しかし[高倉健]はいい男の代名詞になってますね。顔に人生が出てる・・・。
Commented by umih1 at 2008-04-07 20:48
chirumeguさん、ようこそです。
健さん渋くって、かっちょいいですよ~♡
でも健さんよりも、ジローさんにはビックリです!
だって、まさかchirumeguさんとこの柴ワンコと同じ名前だなんて・・・イチローやサブローでも良かったんですけど、なんでジローってつけたか忘れてしまいました。
chirumeguさんとこのジローくんだって、可愛いじゃないですかぁ。
でも「かあちゃん」とは言えないでしょうね(笑)。うちのジローはさみしくなると、窓をコンコン叩きますよ。
Commented by umih1 at 2008-04-07 20:51
菫さん、もう絶対に、読むべし!!
健さんて、とっても繊細です。無骨な感じするけど、いたずら好きでなんだか可愛いところもあるし~。
駅も観てくださいね。目が離せませんよ。
ええ、代名詞ですね、「高倉健」という一つの言葉ですね、そんな感じがします。
Commented by before_rain at 2008-04-07 22:23
うみちゃんのレビュー読んで
この映画 絶対観たいと思いましたね。
ぼ~っとしてて  テレビとか見逃しましたぁ。

健さん昔 京都ホテルが常宿だったって~今はどこだろ?

> 「あなたに褒められたくて」
も 読んでみたいです。
じゃ また~ね。

Commented by umih1 at 2008-04-07 23:21
雨ちゃん、この映画は期待以上の映画でした~。
一生懸命に見過ぎて、胃がむかむかしてしまいました。
次は何を観ようかな・・。
なぜか、一昔前の俳優さんや女優さんがとっても美しくみえます。
倍賞さんの、居酒屋「桐子」のシーンに・・・・・ほろりとしますよ。
by umih1 | 2008-04-06 23:03 | 映画 | Comments(12)
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