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わたしのソファー

心の中の神様

 

インドは中国と並び世界で注目されている国だ。
わたし自身もインドにはとても興味があり、図書館でインドについての本を借りたりしている。写真集は特に楽しい。
ゴーダマ・シッダールタ(仏陀)の足跡をたどる旅を、
いつかしてみたいな~などと夢見ている。

しかしインドは、現在約570万人のHIV陽性者がおり、世界の中でもHIVの感染率は高いらしい。
もしHIV感染した場合・・・
・家族から縁を切られる場合がある。
・アパートを貸してもらえない場合もある。
・親が感染者の場合、その子供は感染していなくても、学校から強制退学を受ける場合がある。
・・・など、差別がひどいため感染を秘密にしている人もたくさんいるらしい。実際の感染者数はもっと多いのだろう。

なぜHIVの話かというと、定期購読している雑誌「English Zone」にインドのHIV感染者を養子にした女性の記事があり、深く心を動かされたからである。


   ****************


スーリャ・ガジェンドランさんという、インド南部の都市チェンナイのスラム街の女性が、エイズ孤児である子供、シュバちゃんを養子として受け入れた。
その後、彼女に影響されたチェンナイのスラム街在住の8家族が、HIV陽性の子どもの里親になったという。
しかし彼らが「経済的に安定して」いないという理由で、法的に養子縁組することは禁じられているのだ。


スーリャさんの現状は、息子が2人いて旦那さんは日雇い労働者。
家は崩れかかって、日々暮らすのが精一杯。以前スラム街の現状の記事を読んだことがある。あまりの貧しさに言葉がなかった・・・。
そんな苦しい現状で病気の赤ん坊を育てるという。


シュバちゃんは重症の赤ん坊だった。
誰もがこの子はもう長くは生きられないであろうと思っていた。
しかし最近の検査で、シュバちゃんはHIVを持っていないらしい事が判明した。
実はHIV陽性で生まれてきた子供の約4割は、HIVが無くなるらしい。
できればすべての子供たちが、神様から救われればいいのに・・・と思うが、とても不思議な話である。いつの間にかなくなっているなんて。


エイズ患者の支援の為に、たくさんの人たちの寄付がある。しかし、そのような裕福な人々には、HIV陽性の孤児をわが家に迎え入れようという勇気はなく、HIV陰性の孤児でさえ養子にしようという人は滅多にいないそうだ。


   ****************


スーリャさんの事を考えると、その愛情の深さに圧倒される。
眩しくて正視できそうにもない、小さな自分がいるという。
スーリャさんの心の言葉は、どんな色をしているのだろう。

彼女のなかに、神様が見える。

無償の愛情。
孤独に傷ついた子供に一番必要なもの。
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Commented by おやスケ at 2008-02-23 05:49 x
おねむ魔人のおやスケです。日本人は引き取る前に、いろんな意味で計算してしまったりとかして、人そのものを見ない傾向にあるような気がします。全てそうじゃありませんが、無償じゃない動きをする。だからこそ
自身の子供にすら逆襲をされるのかもしれない。

>彼女のなかに、神様が見える。

そういううみさんの中にも神様が見えます。

Commented by eaglei at 2008-02-23 07:52
実際になかなか行動できないものです。
スーリャさんの心の勇気を、讃えたいと思います。
自分には、できないことです。
Commented by umih1 at 2008-02-23 11:34
おやスケさん、早起きですね!私が夢を見ているときに、おやスケさんはもうすでにクリアな頭でいらっしゃるのね!

インドのスラム街の暮らしは言葉にはできないほどのもので、そんな中で何故それほどの愛を持ち続ける事が出来るんだろう・・・。すごい・・・の一言しかでません。
神様は全ての人やものに、それぞれ宿っているのだと思うんです。でもそれに気づくことができるか、またそれを解放する事ができるか・・・。
スーリャさんはそんな事の意識はないのかもしれませんね。
ただただ、愛したい。 そういう人なんだと思います。

わたしの中の神様・・・。理屈ではない、愛の溢れる人になりたいです。

Commented by umih1 at 2008-02-23 11:43
eagleiさん、釣りはいかがでしたか?みなさん凄いな~寒いのに早起きで。
スーリャさんて、どんな女性かな・・・写真が一枚掲載されていて、たぶん彼女とシュバちゃんだと思うんですが、彼女の笑顔はもちろん、子供の表情が明るくて嬉しそうで、何より愛されている顔をしているんです。
逆に孤児院にいる子供たちの哀しい瞳・・・笑っていない顔・顔・顔・・・。
切ないですね。。。
スーリャさんのように里親になったり(ましてや病気の子供の)する事は、私には金銭面でも精神面でも無理だなと思います。
でもスーリャさんは行動している!私も讃えることしかできません・・。
Commented by syenronbenkei at 2008-02-23 14:43
インドについては何も知らないのですが、カースト制が今も根付いているというのがあれだな、と。
釈迦の解いた因果応報論ではなく、インドのそれはカルマの法則とかいう根拠も何もない迷信ですよね。
で、釈迦はそれを否定した。
なのに釈迦の教えが仏教として伝わっていく中で、それがまた悪用されたわけですが。

インドだから受け入れられにくいという面も、パーセンテージとしては高くはないのでしょうが、でも確実に、あるんじゃないのかなと思います。
インドには、無償の愛を説く神様はいませんから。

蛇足ながら、簡易里親制度みたいのがありますね。
我が家は月4000円でアフリカの子の里親やってます。
月にいっぺん子どもから自筆の手紙が来ます。写真入りで。
Commented by at 2008-02-23 21:49 x
本当は一番にコメントしたかったんですが、言葉にすると軽くて陳腐になりそうで、踏みとどまってました。お金が余るほどあれば、愛情いっぱいの孤児院を作るのが夢。今はせいぜい年に数回、ユニセフの商品を買うくらい。無償の愛・・好きな言葉です。

うみちゃん、これからもどんどんEnglish Zoneの記事を紹介してくださいね。狭い世界に住む私・・(長屋は別!)楽しみにしています。
Commented by umih1 at 2008-02-23 23:19
セイロンさん、インドって宗教や言語が多様な国だし、たくさん人や牛がいるし広い国だから、何度行けたとしてもよく解らない国なのかも~って思います。
現在の憲法では、カースト制度による差別の全面禁止が明記されているそうです。しかし現状ではカーストというのは何千年もかかって(!)強固なものになっていったそうで、そう簡単には人々の意識は変わらないようです。残酷な意識だなと思います。
中道を説き、一切カースト的な考えを排除した素晴らしい釈迦の教えも、結局はインド国の歴史の重さに飲み込まれてしまったのだと思います。
だから釈迦は、ヒンドゥー教のなかで、神様のひとりとして取り入れられたのだという話も聞いた事があります。
インドで生まれた仏教なのに、なんで仏教徒が少ないんでしょうね・・・。
慈悲は無償の愛とイコールだと思うのですが・・・。
うちも毎月、自動振込で寄付してます。同じ里親みたいなものなんですけど、この子に、というふうな決まりはないんです。今はベトナムに寄付してます。やはり、子供たちの写真や手紙(印刷ですが)が届きます。あ、この子、大きくなったななんて、楽しみにしてます。
Commented by umih1 at 2008-02-23 23:25
菫さん、わたしも言葉にすると薄っぺらな、ほんとう、ではなくなる気がして・・・菫さんの気持ちわかります。もし自分が日本人ではなかったら、もし自分が健康ではなかったら、
もし自分が・・・いろんな可能性があったのに、今こうして恵まれた環境で生かされている。自分に何ができるんだろうって考えると・・・このスーリャさんの行動には驚きを隠せませんよね。。。
わたしもお金持ちだったら・・・って、考えると真っ先に家のローンを返そうとか考えてしまう。あーもう、なんだよ私!

ところでこのEnglish Zoneもそうなんですけど、英語教材って話題が豊富で楽しいし、勉強にもなりますです。またガ~ンときた記事があったら紹介しますね!
狭い世界だなんて・・・菫さんのお仕事は、人間の心という大宇宙に対峙するお仕事ではないですか!私にとってはデカ過ぎます。
by umih1 | 2008-02-22 23:26 | | Comments(8)
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