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わたしのソファー

あたたかな映画 2本。



連休中に観た映画。


* 江国香織原作の「間宮兄弟」


仲の良い夫婦や恋人以上に、仲の良い兄弟の話。
二人でワンピースのような、お互い欠くことのできない存在。

可笑しくて笑える映画だったけれど、日々生きていくなかで何かを失ったり何かで笑ったり泣いたり、私にとってはリアルでもあり嘘でもあり、不思議な物語だった。

周りを見渡すと人はたくさんいるのに、かけがえのない人というのはほんの一人、あるいは数人しかいない。
そんな当たり前のことを感じた。

でも、間宮兄弟の母親役が中島みゆきさんだったとは!
びっくりした。




* 「やさしい嘘」

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グルジアが舞台の映画。一緒に暮らす祖母、母、娘の3人の話。
祖母の唯一の楽しみは、パリで暮らす息子から届く手紙。しかしある日、その息子が事故死した知らせが届くが、母と娘は祖母にそれを伝えることができない。
二人は手紙を創作し、祖母に嘘をつき続ける。
息子を捜すために膨大な蔵書を売りパリを訪れた3人。

とうとう息子が死んだという事実を知る祖母の悲しみは、表情だけでなく小さなシーンひとつひとつに表されていた。

自分のために嘘をついていたと知った祖母の、ふたりに向けた言葉・・・。
最後に娘が旅立つ、ガラス越しのシーン・・・
刺激のあるシーンなどどこにもなく、淡々と時が移ろう。

はるか遠くの異国でも、思いやりや親子の愛情は変わらないのだな。

それにしてもこの祖母役の方を見ていると、演技とはいえ、老人特有の頑固さや動きが、自分の祖母を見ているようで・・・ため息がでてしまった。
80歳を過ぎてからの映画デビューらしい。

このおばあちゃんがパリに来て一人で息子を探しているとき、観覧車(たぶん)のうえで、ふだんは吸わない煙草をふかしていたシーンが印象的だった。
それはパリの空気を謳歌し、たぶん最後になるであろう異国の空と自分への祝福、のような感じがした。
清々しかった。
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Commented by ジミヘン at 2008-02-13 19:32 x
「やさしい嘘」 いいですねえ。
相手のことを想って、嘘をついてしまう。そんなことってありますよね。
英国映画「Dear フランキー」を思い出します。
母と子の情愛、そして息子の成長・・。
余韻のステキな話でした。
Commented by syenronbenkei at 2008-02-13 23:20
「間宮兄弟」ってレンタル屋でパッケージを見たことがありますが、お笑い芸人が出てません?
てっきりそれ系だと思ってました。
江国香織は6冊くらい読んでますが、「間宮兄弟」がそうだとは知りませんでした。
しかも中島みゆきが出てる?
借りなきゃ!
Commented by umih1 at 2008-02-13 23:41
ジミヘンさんの映画評は、とっても参考になるしB級系のものもあったりで楽しいです。
「やさしい嘘」は、静かな映画でした。。。息子を亡くした事実と、思いやりの嘘をつき続けてくれた娘や孫の事を考え想う時間を、静かなちょっとしたシーンで見せてくれました。良かったです。
Commented by umih1 at 2008-02-13 23:46
セイロンさん、そうです、お笑いの人もなかなか良かったですよ。
でも中島みゆきさんは、キュート!でした。和服姿も可愛くて。ぜひ観てください!わたしはもう一回観たいほどです。
江国香織さんはお好きですか?
私は、お父さんの江国滋さんの随筆が好きでした。
by umih1 | 2008-02-12 23:58 | 映画 | Comments(4)
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