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わたしのソファー

ことばの事。 あたたかいピアノを弾く男の事。


今読んでいる詩集は、茨木のり子さんの詩集。

その中の・・・


「苦しみの日々 哀しみの日々」

苦しみの日々  哀しみの日々
それはひとを少しは深くするだろう  わずか5ミリぐらいではあろうけれど

さなかには心臓も凍結  息をするのさえ難しいほどだが
なんとか通り抜けたとき  初めて気付く
あれはみずからを養うに足る時間であったと

少しずつ 少しずつ深くなってゆけば やがては分かるようになるだろう
人の痛みも 柘榴のような傷口も わかったとてどうなるものでもないけれど

苦しみに負けて  哀しみにひしがれて
とげとげのサボテンとかしてしまうのは
ごめんである

受けとめるしかない
折々の小さな刺や  病でさえも
はしゃぎや  浮かれのなかには 
自己省察の要素は皆無なのだから



・・・そうだな、と思う。苦しいことや悲しみのお陰で成長できる。人に接するときの想像力の元になるもの・・かな。
小さな頃の自分はカプセルの中で自分を守っていた。
でも、その殻を必死で破ってからは本当の試練だったけれど、必要な時間たちだったんだ。
茨木さんの言葉は簡潔だ。だが、こちらの心象にクロスした言葉は特に、わたしの心というよりも脳みそを鷲摑みにするようにグラグラと揺さぶる。




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Good bye, Oscar peterson


去年の12月、82歳で亡くなった オスカー・ピーターソン。

おっきな体を揺らしながら、汗を拭きながら、ピアノを弾く。
歯切れよく、あったかい。 なんであったかいんだろう。

You Tubeで探したら、ナットキングコールと共演していた3分弱の映像があった。
若くて 楽しい。

音楽なしではダメ・・・。
どれほど慰められているか、音楽を紡ぎだす人たちに感謝している。

さぁ、夢で即効演奏を聴かせてください・・・。おやすみなさい。
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Commented by おやスケ at 2008-02-06 02:43 x
いい詩ですね。一人ぼっちじゃないと感じます。こういう関係性で皆の手が繋がっていければなぁと思いますです。

だいぶ切り飛ばしましたが、おやスケはこれも好きです。

わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった

だから決めた できれば長生きすることに
年取ってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのようにね

最後よければ全てよし。
Commented by umih1 at 2008-02-06 21:20
おやスケさん、ありがとうございます。
「わたしが一番きれいだったとき」は、20歳で終戦を迎えた茨木さんの詩ですね。わたしも好きです。。。

この「汲む」という詩も好きですが、一部分だけおやスケさんへ。。。

年老いても咲きたての薔薇  柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……

まだ年老いてはいませんが、ずっと先の将来も・・・という意味で。
おやスケさん、頑張ってね。
Commented by おやスケ at 2008-02-06 23:11 x
カウスケ、じーんときました。ありがとう うみさん。

>震える弱いアンテナが隠されている 

っていい表現ですね。弱さを知らない者は強さの意味が
わからないのかもしれないっす。
Commented by at 2008-02-06 23:18 x
あれー?昼間コメント入れようと思って、何か違うことしちゃった・・?

「いい詩ですねー」と書き出し、あーーおやスケさんも同じ書き出しだ!自分の感受性くらい・・っていう、あれ好きです。茨木さんて、強くて優しい人の代表みたいな詩人ですよね。
Commented by umih1 at 2008-02-07 00:47
カウスケさん、いいですよね~、励まされますよね。
じ~んとした時にはぜひ、ワオ~ンと遠吠えしてください。
カウ美もお返事致しますので。
Commented by umih1 at 2008-02-07 00:50
菫さん、自分の感受性くらい・・は、特に凛としてますよね。
同じ女性として、あ、という気づきをもたらしてくれる茨木さん。
中には、崩してユーモアのある詩もあり、つくづく亡くなってしまったのが残念だと思います。。。
by umih1 | 2008-02-06 00:58 | 音楽 | Comments(6)
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