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わたしのソファー

いのちのこと。


テレビで、コルネイユさんというルワンダ出身のシンガーが言っていた。
「過去は過去でもう存在しない。だから、そこにとどまっているのは決していいことではない。未来が大切。現在と未来が。」


今日、会社のA子さんが小さな女の子のように泣いて、「胸のここら辺が苦しい。掃除してても掃除なんかやめたくて、なんにもしたくない。仕事にでるのもつらい。」
と私に訴えてきた。

前だけを見ることができるのなら、こんな楽な事はない。
見ているつもりでも、後ろから伸びてくる手に肩をつかまれ揺さぶられる、そんな状態からどう抜け出すのか。


あの日の朝、突然の電話、聞きなれない男性の声。
予想もしなかった、父の事。 何故?という言葉もむなしく、体中の震え。
あの日以来、電話が鳴るたびに鼓動が高くなり、手に汗をかく。
なぜあんなことを言ってしまったのか。
なぜあんな態度をとってしまったのか。
何故?何故?何故?


自分は自殺なんかしない。
でも、か細い背中のA子さんを見ていると、そんな事はわからないと思ってしまう。
自分だっていつ不安定になっていつどうなるかなんて。

命は本人だけのものではない。

だからしないと決めてある。

だからしないでと言う。

気持ち、わかります。と、ただただA子さんの背中をさする。


過去にとどまるという事ではなく、過去を抱えて前に進むという事で生きてきた。
それはA子さんも同じで、ただその重みに耐えられなくなったとき、どうやって荷を軽くできるのか。
わたしにはわからない。
わたしには荷を軽くなんてできない。重みに耐える事が唯一の父に対する愛だと思っているから。でもそれは勘違い?
答えはどこにあるのか。

いなくなった人の部屋にきて、初めて号泣した。
不在という空気。
リアルすぎるもの。


私は鬱になんかならない。
私は自殺なんかしない。

最後まで、生きるという意志で生きていきます。


(暗いお話ですみませんでした。。。
  苦しんでいる人がいるのなら、あなただけではないと伝えたくて。)
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Commented by おやスケ at 2008-01-30 21:45 x
暗い話ではありませんよ。
A子さんはうみさんがいて救われたと思いますよ。誰の前でも泣くわけじゃないと思います。うみさんがそういう感情を持っているから彼女は泣いたのだと思います。うみさんが私は生きるとおもっていれば彼女も生きます。河合先生始め、臨床心理士がやる事はこのことですよ。涙で視界が曇ってしまいました・・・。
頑張らなくってよくて、そばに添う人が必要なんですね。
無関心が覆い尽くすなかで、うみさんは素晴らしいと思います。
Commented by syenronbenkei at 2008-01-30 22:53
過去は、時としてゆりかご。
それがいい思い出でも悪い思い出でも、そこに立ち返ることでそこから新しく歩き始めることができる。
僕はそんな風に思います。

うみさんの詩、ひとこと感想をと思いつつ、僕って詩心がないんですよ。
だのに、それっぽいコメントをなんてかっこつけるもんだから、なーんも書けない。
毎日楽しみにROMっていますということは言っておこう。
Commented by umih1 at 2008-01-30 23:31
おやスケさん、ありがとうございます。
今日、A子さんはお医者さんに行きました。メールがきて、大丈夫よって・・・強がりかもしれないけど、とりあえずホッとしました。
昨日までいた人が今日いなくなってしまう、という経験はしたくないので、かなり心配しました。。
うみスケはおやスケさんに、ずいぶんと慰められております。
蟹味噌のつまったアンパンほっぺにも~笑。。カウ美はいつもしっぽを振っております。
Commented by nanae at 2008-01-30 23:36 x
ほんとの名前を入れてしまいました・・菫です。

暗い話なんかじゃないです。重いことは、悪い事でも暗い事でもないです。

私も随分前ですけど「死ぬはずのない最愛の人」を亡くした経験があります。その時、悟ったことは、忘れなくていい(悲しみを)、一緒に生きていけばいいんだ(悲しみと)、ということです。

乗り越える・・という言葉もピンときません。正しい答えなんてないと思う。うみさんの、やり方でいいと思います。A子さんに対する優しさも、父上への愛情も。
Commented by umih1 at 2008-01-30 23:39
セイロンさん、「そこに立ち返ることでそこから新しく・・・」わたしもそう思います。やっぱり過去を抱えるのは、仕方がないですよね。
自分をつくってきた時間ですから。
ただ、みんなはどうやって壊れずに耐えているのだろう・・・。
やはり、人のぬくもりとか、そういうものに触れて、という事でしょうか・・?時々発作のように哀しくなるときがあるけど、そういう時は泣いてしまった方がさっぱりするのでしょうね。
わたしの詩は、正直コメントされるととっても恥ずかしくて、だったら載せるなって感じですが、わたしにとっては泣く行為と同じなので、書かずにはいられないのです。
Commented by umih1 at 2008-01-30 23:47
nanaeさん。菫さんも素敵だけど本名も素敵です。ありがとうございます。。。
>忘れなくていい(悲しみを)、一緒に生きていけばいいんだ(悲しみと)
そうですよね。そうです、忘れられないんだから、一緒にあればいいんですよね。
ほんとうに慰められます。自分だけではない。皆、こころにしんどいものを持ってて、だから優しくできる、弱くて強いから優しい心があるんですよね。マイナスなものはマイナスではなく、ほんとうはおっきなプラスですよね・・・。
nanaeさん、ありがとう。
by umih1 | 2008-01-30 01:26 | 思う事 | Comments(6)
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