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わたしのソファー

色彩を持たない多崎さん


名前は自分の源のひとつ。
その名前に、仲間のうち自分だけが色彩を持たないことに、つくるは大きなコンプレックスを持っている。
自分には色がない イコール 個性がないと思っているふしがある。
私には逆に、色のないことが素晴らしいことに思える。
色をなくすという作業は大変で、どうしてもどうしても色で溢れかえる。
色がなく、色を映してもまた元にもどる、それは素晴らしいことだ。しかしそう簡単にできることではない。

つくるくんのこころの動きが綴られたこの物語は、村上さんの物語の中で一番好き。

人のこころからの欲求は、いったいどこから来るのか。沙羅への、だんだんと強くなる気持ちが、つくるの強さにも感じられて嬉しかった。
ひとりの人との出逢いはどれほど自分に影響を与えるのだろう。現実の人との出逢いもそうだけど、つくると出逢えたことは、私にとって嬉しいことだった。大袈裟だなと思うけれど、静かに内省する部分をもつ人が、私は好きだから。

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Commented by _kyo_kyo at 2014-06-24 11:03
この本も面白そうですね。
そんなに彼の本読んではないのですが、一度読みたくなりました。
Commented by umih1 at 2014-06-24 22:05
kyokyoさん
リアルでファンタジーで面白いです。30歳代の人々を書くのが多いなと思うんで、老人が主人公の話とか短編でいいから読んでみたい。
でも、同じような主人公が同じようなパターンで進む物語を、書き続ける理由もわかるし実際面白いんです。
でもアンチ村上が多い理由も感覚的にわかるんです。
Commented by bunkasaba at 2014-07-03 23:41
文藝春秋に連載された短編は、大体中年の男が主人公でした。
毎月連載されるので、これはそのうち本として出版されるのだろうと思ったら、4月に「女のいない男たち」として出版されて拍子抜けしました。短編は、かなり前からとても完成度が高い作品が多いのですが、こちらは少しピンときませんでした。
Commented by umih1 at 2014-07-05 21:19
bunkasabaさん
村上さんの短編は素晴らしいですよねー。
うー今回はピンとこなかったのですね。
文藝春秋は村上さん書き下ろしってことで、書店では山積みされていて、売れてました。わたしも買ったんですが読まなかったー意味ないですね。
図書館で数年後に借りようかな。
by umih1 | 2014-06-21 22:00 | | Comments(4)
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