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わたしのソファー

もらってやる。



予測していたよりも、グロいものではなかった。
描写も丁寧で、くどい部分も感じられたが読みやすい。

暴力をふるう野蛮な男を毛嫌いする息子。
しかし息子は、自分の中にも同じものを自覚する。

小説にある暴力に触れると、
暴力とは何なのか考えてしまう。

いろんな暴力の形があるというのなら、
暴力性は誰の中にもある・・ということくらいは分かる。
それを暴露する、表現するということ、
そして分かり易くインパクトのある形で明らかにする・・・
ということが、最も人に、人の中に棲む暴力性を認識させる。
ではなぜ認識させるのか?そこに何の意図があるのだろう。
村上春樹や村上龍の小説を読むと、何の意図があるのかと考えてしまう。

この話の強烈な部分は、わたしにとっては息子の母親の行動だった。
男が女を殴りながらセックスするということよりも、
この母親のすべてが驚異的であった。
でも、そんな母親を理解できるところが、自分のいやらしい部分です。

もう1編の、少年が主人公の物語は、自分はこういうのが好みなので読んでいて楽しかった。

そして、瀬戸内寂聴さんとの対談が載っていたのには驚いた。
もしかしたらこの部分が一番良かったかも・・・
寂聴さんは何枚もうわてで、何度くすくす笑ったか。
でも、寂聴さんはなぜ僧になったかという問いに、
「小説書くためよ。ただそれだけ。もっとバックボーンが欲しかったから。」
と、あっけらかんと言う部分にいたく感動してしまった。

嘘やごまかしは、なくてはならない世の中。
でも、こういうふうにほんとのことをサラっという人に弱いのだ。
短い対談のこの部分に感動して涙ぐむ人は、自分くらいであろう。
笑ってください。

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Commented by sarakosara at 2013-02-24 15:04
寂聴さんは、90歳の今もお肉が大好きで毎日でも食べられるのだそうです。お肉を食べなきゃ動けないわよってにっこりなさる。
いっぱい恋をして、出家されて。今も変わらずパワフル。でもきっとその源はお肉じゃなく、自身からわきでるものなのだろうな。
Commented by umih1 at 2013-02-24 15:19
さらこさん
うん、その通りですね。
写真の笑顔みるだけで、なぜだか元気になります。やはり、自身の輝きでこちらまで元気いただくのですよね。
寂聴さんは、死ぬほど芥川賞が欲しかったんですって言ってました。


by umih1 | 2013-02-24 10:20 | | Comments(2)
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