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わたしのソファー

息、縁起



生きているものは、呼吸が止まれば死んでしまう。
しかし、ふだんは意識しないものだ。
それを意識すれば、病気まで治す力があるという。
意識ということは、イメージ力も手伝うという意味であろう。
そういう意味でホゥと思ったのは、白隠禅師の「内観の法」である。
それは、意識を集中していくと、臍下丹田に気が充実し心身の調和が保て、内臓器官が正常に働き病が治るという教えである。
イメージ療法であろう。瞑想の一種なのだと思う。

黄檗宗へ繋がる幻住派という流れの元には、中国の中峰(チュウホウ)禅師という方がいて、禅師にもかかわらず、念仏をも双修したという。
要するに、浄土と禅をふたつ修したということである。
人を見て、場合によってはときに応じて、念仏をやりなさいということもあったという。
そういえば、良寛さんも、曹洞宗の禅師なのに、お墓は浄土真宗にある。
こだわらない、そういうところがいいなあと思う。
様々な話が豊かで面白かった。
五木さんは他力主義であり、玄侑さんは臨済宗の禅憎である。
だから、よけいにおもしろい。
表紙は伊藤若冲の蓮池図。
若冲のこの絵は、重要文化財なのだそうだ。
全く媚びないが、かといって冷たくはない。
全体を見たいものだ。




阿弥陀様のアミダという言葉は、サンスクリット語が由来で、
「はかれない」という意味だそうだ。
自分の物差しで「はからない」ことが大切だ・・・
常に自分は、何かをああだこうだと判断する。
でも、ものさしのない人なんて、いないんじゃないかしら。
「それはあたりまえ。ただ、自分がエゴイストであることを知ることが大事。」と、あるがままを認めてくれる。
つまり、どうであれそのままでいい。

その慈悲さえ感じられれば、幸せだということに気付かされた。

最後のほうの、この部分は、自分の琴線に触れた。
「この世での命が尽きれば、さまざまな煩悩や往生の妨げとなるものも転じてしまって、わたしたちは真実の世界に帰入させていてだけるのだ。
そのような阿弥陀仏の慈悲の誓願がなかったらならば、わたしたちのような浅ましい存在が、どうしてこの生死の苦しみの世界から脱却できようか。」

親鸞聖人のこの教えは、当時の貧しく苦しい人々に、どれだけの救いをもたらしたことであろうか。

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Commented by ynagamori at 2012-10-23 22:52
興味深い2冊ですね〜見つけたら読んでみたいです(^_^)
Commented by Gabrielle at 2012-10-25 18:30 x
「はかれない」という意味だそうだ。
ふーん。キリスト教と同じだね。人間ははかってはいけない、それは神の仕事と。
謙虚でいなさいっていうことなんだけどさ。他人を天秤にかけたり、その測る尺度がお金だったりすると、とっても疲れる現在にたどり着くというわけよ。寅さんの世界だと、お寺の住職さんが、長老みたいな感じで、押し付けることなく、人に道を説いたり、頼りにされたりしてるよね。「知」と「経験」による叡智よりも、「金」がモノをいう時代になると、ま、いろいろあるわけさね~。
Commented by umih1 at 2012-10-25 21:12
moccoさん
みつけたらぜひ読んでみてください。
玄侑さんて面白い人ですが博学なかたで、感心してしまいました。
この人の小説も面白いですよ^^
Commented by umih1 at 2012-10-25 21:21
Gabrielleさん
生きるって、選択も含めて常に何かをはかってるよね。
でも自分のことは棚にあげちゃあダメね。人に厳しくあるのなら自分にも厳しくなくちゃなあと。
比べたり決めつけたりして、結構失敗してきたから、「はかれない」という言葉はこんな歳になっても身につまされる。
欲望がありすぎると、それだけはかる場面が多くなって、自分で自分の首をしめてるのに気がつかない人っていっぱいいるね。
Commented by chirumegu at 2012-10-29 15:54
ぐっ!!=( =`д´= ;)⇒
うみちゃんのこの記事が
わしの琴線にふれたゎ❤
ありがちょ<(_ _)>
わしもこの2冊、読んでみたぃです^^
Commented by umih1 at 2012-10-29 21:48
chirumeguさん
仏教のお話は、いくら読んでも面白いというか・・
小説と並行して読んでます。
気持ちが落ち着きますね。
ぜっぴ、読んでくださいね^^
by umih1 | 2012-10-23 20:46 | | Comments(6)
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