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わたしのソファー

「富士日記」 武田百合子




富士日記〈上〉 (中公文庫)

武田 百合子 / 中央公論社





だらだらと気の向いたときに読んでいるのは、武田百合子の「富士日記」である。
どんなものかしらと上刊だけ購入した。

武田泰淳と娘と犬、富士山麓の別荘、赤坂から別荘への車の運転、自然、人、死、食事。

昭和39年からの日記なので、何を食べたかという記録が目新しい。今と違って質素だなと思うが、ひとつひとつが旨いのだろうな。

ひとつ印象的に思った部分がある。
それは別荘のトイレ工事の日に、工事の市川さんという人と、アルバイトの農家の主婦たちが来たときのことである。
遅くまでかかってしまったので、市川さんは農家の主婦たちを先に返したが、一人だけが「まだ大丈夫よ」と残り、市川さんのそばでまめまめしく働いている。
先に帰れやと促されても結局最後まで一緒に作業を手伝い、市川さんと仲良く帰っていった。
その様子を見ていた百合子さんは、「あの二人、山で恋愛してるんだなあ」と言った。
不倫だとか言わないで、山で恋愛してる、だなんて言い方をする百合子さんが、とっても素敵に思える。
気の強い百合子さんだが、写真を見ると惚れ惚れする。いい女だなと思う。きりっとしていていいなあ。こういう顔かっこいいなあ。
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by umih1 | 2012-07-15 18:09 | | Comments(0)
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