ブログトップ

わたしのソファー

私がいる場所



先週の日曜は、以前、ひとり暮らしをしていた街、Y市へ行った。
Y市にある、個人で教えている菓子教室へ予約を入れていたためだ。
個人宅で、どのように教えているのかに興味があった。
苺のタルトレットだったが、初心者もいるし時間の関係からか、生地はフードプロセッサを使っていた。
教え方は人それぞれで、ひとつひとつ勉強になる。
月に1回だし、来月も行こうかと思う。


c0141335_21189100.jpg



食べてみて気がついたのだが、カスタードクリームも、千差万別なのだなと思う。
作り方も分量もほぼ同じなのに、この微妙な違いはなんなのだろうと思う。
この時のような、テロンテロンしたカスタードクリームは好きじゃない。
人の味覚の好みとは、いつどのように、できあがるのだろう。どういう基準で好き嫌いを決めるのか・・おもしろいものである。


その日はとても暑く、日傘をさしたほどであった。
しかしその帰り、Y駅の東口まで足をのばし、線路沿いにあったはずの古本屋を探した。
借りていたアパートは、その古本屋を通りすぎ、5分ほど歩いたところにあった。
お勤めの帰りに、たまに寄り道しては、立ち読みしたものだった。


古本屋を見つけた。


c0141335_21252187.jpg



「給料日まで、取り置きしていただけますか?」
そう云って私は、カウンターに5冊の本を置いた。エドガー・アラン・ポーの全集だった。
店主の女性は、「ええ、いいですよ」と、私の名前も聞かずに微笑んだ。


あの頃の自分は、まだこの街に置いてきたままだ。
町並みは変わっても、孤独と向き合うのがたまらなく嫌だった幼い自分の、友や恋の思い出が残るこの街。
20数年後の自分がこうしてここにいることは、若かった自分には想像もつかないことだろう。
住んでいたアパートを探すのはやめにして、駅に戻った。
今住んでいる場所から1時間ほどで着いてしまうのに、とても遠い場所に感じられる。
きっと誰にでもそんな場所はあるのではないかと思う。
[PR]
Commented by おやスケ at 2012-05-14 10:05 x
手前に写ってる日傘がかわいいワン♪
Commented by ちる子 at 2012-05-14 19:37 x
読み逃げしようと思うたけど、
お話と古本屋の写真があまりにも懐かしいけ
足あとぽっちょんさせてもらい^^v
「懐かしい」と、言うても
行ったこともないけど、
( ̄-  ̄ )←ノスタルジックに浸りたくなるよな
そんなお店じゃね❤
わしもあるよ、
昔よぅ行きよった懐かしい場所^^v
ありがと
ええお話<(_ _)>
Commented by umi at 2012-05-14 23:20 x
おやスケさん

まあ、かわいいワンだなんて♪
おやスケさんも、日傘さしてみる?
少し涼しいよ☆

古本屋の名前、おもしろいよねえ。なごみ堂だって。
そんな名前だったなんて、すっかり忘れていましたよ。。
Commented by umi at 2012-05-14 23:26 x
ちるめぐさん

連続米、ありがとうございますぅ❤
だれにでも、懐かしい場所があるんですよねえ。
大切な思いで。
ちるめぐさんとこは、きれいな自然がいっぱいでいいなあ。海もあるし。

ふふ、初めての米は、私もよく覚えてまして、結構勇気要りましたよ。
でもあまりにも、ちるめぐさんの雄たけび(笑)が可笑しくて、写真もすごく素敵で、うずうずして米ントしました。
特に、植物の写真を見ると、ほうっとため息をついてしまいます。
Commented by sarakosara at 2012-05-15 00:02
ほんと、ちょこっと見える日傘が、
うみちゃんを感じる。
隣に立って、一緒に懐かしい風景を見ているみたいな気分になるなあ。
>孤独と向き合うのがたまらなく嫌だった幼い自分
甘酸っぱいような、ほろ苦いような時、
住んでいたアパートをそっとしたまま帰ってきた気持ち、なんとなくだけど、わかるような。

月一のお菓子教室、ちょうどいいかもしれないね。
頭痛は治りましたか?
お菓子を焼いて、元気快復かな^^


Commented by うみ at 2012-05-15 21:41 x
sarakosaraさん

日傘はもう手放せませんね。でもその前に梅雨の季節があるんだった・・
住んでいたアパートは狭くて古くて、でも駅から近くて便利でした。
ごちゃごちゃしている街だけど、やっぱり懐しかったです。じゃあ今住みたい?と自分に問うと、ちょっと・・・と躊躇してしまう。もう少し静かなところの方がいいなあって。
でも、古本やさんて、そうそうなくなるものじゃあないんですね。儲かるとか、そういうことは関係ないんだろうなあと思いました。
Commented by russka at 2012-05-16 19:38
実は私にもそういう場所あります。大田区の池上本門寺周辺。今から4年前に住んでました。

住み始めのときは、家に帰るのが心細かった。

でも、住み馴れていくうちに楽しくなって、引っ越していく時に離れるのが悲しくなりました。

この間、わざわざ散歩がてらに行ったんだけど、住んでた頃の気持ちがそのまま残ってた。

何年後に行っても、この気持ち無くしたくないです。
Commented by umi at 2012-05-17 22:00 x
russkaさん

やはり、そんな場所は誰にでもあるものなのですね。
住み始めたころは、ちょっとよそよそしい感じがしたけれど、慣れてくると楽しくてね。
ちょっとしたお店を見つけたり、美味しい食べ物屋さんに遭遇したり。
今その街に行くと、その時の自分がそのまま残ってるんだよね。
私なんか随分昔過ぎて、浦島太郎な気分だったよ。
街並が変わってても、20年以上も前の自分がいる感じでさ。
by umih1 | 2012-05-13 21:40 | てづくり | Comments(8)
Days of Wine & Dogs
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31