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わたしのソファー

海を飛ぶ夢


ハビエル・バルデム主演 「海を飛ぶ夢」


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海に飛び込み事故にあい、肢体不自由になり、ベッドの上で30年近くも過ごしている男。
彼は尊厳死を認めてほしいと裁判を起こす。手助けをしてくれる人がいなければ、自ら死ぬこともできない。家族、自らも病気に苦しむ弁護士、愛が分からず彼に近づく女、尊厳死協会の協力者・・・私が家族だったら、尊厳死の協力なんてできるだろうか。
もし自分が肢体不自由になったら、音楽を聴いたり本を読んだり、やりたいことはすべて空想してやり過ごす、すべて誰かの世話になり、自分は誰の世話もできない、そんなふうに生きていくことを自分に許せるのだろうか。
少しは動けるということと、顔しか動けない。しかも死ぬまで。あと30年?40年?ということでは、生きていく上での苦痛度はまったく違ってくる。
裁判で尊厳死は認められず、結局は他人の手を借りて自ら命を絶った。
「なんで俺は死にたいんだ。なんで俺は死にたいんだ。」
死の恐怖よりも自分に死を求めることが辛く思える。しかしもうこの状態では生きているとは言えない。精神や感情だけでは生きてはいけないのである。
自ら手を伸ばし、きれいな女を抱くことも出来ない。
なにかに触れられても何も感じない、風も冷たさもぬくもりも感じられないなんて。
しかし・・・尊厳死という考えは、そもそも人に許される考えなのだろうか。
自殺未遂に終わった人は何の罪にも問われないが。
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Commented by Gabrielle at 2011-07-19 01:47 x
この主人公と同じ状態になった息子22歳が自殺する手伝い(もちろん殺人と呼ばれました)をしたおかあさんがいます。
2003年、ことに至る前に、大統領に尊厳死を認めて欲しいと手紙を書いたのですが、認められませんでした。(当たり前かもしれないけど)
息子の頼みで、家族の同意を得て、毒物注射を医師に依頼した母親と医師は殺人罪に問われました。
3年後、免訴に終わっています。
その後もこのお母さんは、尊厳死を認める法のための運動をされているはずです。
むずかしい、すごくむずかしい問題。でも、このお母さんの気持ちを思うと、私はわかっちゃうんだよね、その辛さと愛が。

Commented by umih1 at 2011-07-19 21:10
Gabrielleさん
息子の自殺を手伝う・・・本人の苦しみや絶望の深さを思うと、生きてほしいという気持ちは自分のエゴだと感じたのでしょうね。愛が深ければ深いほど、当人の尊厳死のために、死ぬことを手伝うのでしょう。
こんなに辛いことはない。でも愛する人の心からの希望であれば、それに応えることは、当然の行動なのだろうと思う。
観たあと、ずっと頭のどこかでそのことを考えてます。
でももし自分が動けない状態になったら、自分の愛する人に、自殺を手伝ってくれと言えるだろうか。
愛する人を苦しめるんじゃないか。でもやっぱり愛する人の人生・時間を奪うことになる自分の状況を思えばこそ、尊厳死を選択するのだろうか・・・
いずれにせよ、辛いことに変わりありませんね。
by umih1 | 2011-07-18 14:38 | 映画 | Comments(2)
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