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わたしのソファー

火草



大庭みな子 「三匹の蟹」


初めて読んだ、「むかし、女がいた」に感銘を受けた。
大庭さんの言葉は、いつもわたしを黙らせてしまう。

芥川賞をとった「三匹の蟹」よりも、その後に続く「火草」に心惹かれた。

火草という植物。そして女の名も火草。
原住民はみなそうなのか、植物や動物などの名を、人に名づける。
植物のことと女のことと、ないまぜになった表現は、
罠にかけられたような妖しげな気持にさせる。
鮭の産卵、快楽の後の死骸。
屋外での交わりは原始を思わせる。

「桟橋にて」にも心が動いた。

ひとつになりたい女の情念は、その長い髪で男の心臓を絡めとるかのようだった。
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Commented by Gabrielle at 2011-01-24 03:36 x
本当によく読書されますね!
大庭みな子って読んだことないです。
読んでみようかな...。
Commented by umih1 at 2011-01-24 20:55
Gabrielleさん
大庭みな子さんて、アラスカにも住んでいたそうで、そこの原住民の間で伝えられている話にとても興味を持ったようです。「火草」はその影響があるようにも思えます。
私は難しい本は読めませんよ~小林秀雄なんてすごいじゃないですか~
by umih1 | 2011-01-23 17:01 | | Comments(2)
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