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わたしのソファー

覚えていない



現在、太平洋側は超乾燥注意報、日本海側は大寒波の大雪である。
毎日寒い。

6歳からの12年間、雪国に住んでいた。
雪で遊び、雪道を歩き、雪道に転び、思い出はたくさんある。

さくさくさく・・・
夜道を歩けば、雪明りが足元を照らしてくれるような気がした。

雪がすべての音を吸い込んだかのような、しんとした夜。
そんな夜は、静かなまま本を読んだものだ。

お陽さまが照らせば、雪は真っ白にまばゆく、
軒先にぶら下がったつららからは、とけた水が滴る。

太郎を眠らせ太郎の屋根に雪ふりつむ
次郎を眠らせ次郎の屋根に雪ふりつむ

しかし今は、雪と聞くと、「ムリ」と思ってしまう。
めったに雪の降らないところに住むと、もう、雪のある生活は考えられなくなる。
でもここは、乾燥した風が非常に冷たい。
小屋でブルブル震えるうちのジローを気の毒に思い、
小さな毛布をあげたら、小屋からひっぱりだしオシッコをかけやがった。

雪もなければ情緒もない、昨今である。


今日は3連休の初日で、寒くて掃除をする気にもなれず、
コーヒーを飲みながらパソコンに向かっている。
とりあえず洗濯物は干したから、このまま本を読み昼寝に突入しそうである。

最近読んだ本は、
遠藤周作「心の海を探る」
谷川俊太郎「ひとり暮らし」
よしもとばなな「イルカ」
佐野洋子「覚えていない」

佐野さんの語り口はいつも面白い。でも、もう新刊は出ないんであろうことを思うと、さみしい。

先日、次女と本の話をしていて、私が今まで読んだ本の内容は忘れたことのほうが多くて、同じ本を買ったことがあるよというと、そりゃあ読んだ数が多いんだろうけど、忘れるなんて信じらんないと言われた。
いいじゃんべつに。感動したり考えたりしたことのほうを覚えておけばと言ったら、ふ~ん、だって。
日常生活でも、娘らによく、「あれ言ったのに、なんですぐ忘れるの!」だの「ちゃんと人の話聞いてよ」だの云われるが、それくらいがいいのだ。今から少しづつボケを演じていたほうが良いのだ。(いや、ほんとに忘れっぽいのだが)
いつからボケ始めたか覚えていないくらいのほうが、わたしのボケに慣れ親しむという意味で、お互い気が楽なのではないか。ある日突然・・・というよりも。


さあ、次はどれを読もうか考えると、なぜかトイレに行きたくなる。
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Commented by Gabrielle at 2011-01-08 23:06 x
本は子供の頃からよく読んだほうだと思いますが、私も、内容は断片的にしか覚えてません。
特にストーリー展開のあるものは、あらすじは、まったく覚えておらず、「おっ」と思ったスト-リー展開とは関係ないことしか覚えていない....という。(有名御伽話系は除く)
どうも、私は内容のために読むのではなく、文章のリズム感を楽しむために、本を読んでいるらしい、ことに気付きました。
これでは、内容を覚えてないはずです。(爆)でもいいの、気にしません。
Commented by umih1 at 2011-01-09 22:17
Gabrielleさん
私はミステリとか推理物にはあまり興味がなくて、童話とか物語が好きです。作家による、文章の個性・リズムを楽しむというのも、すごくわかります。言葉にしにくいことを言葉にするという、作家っていうのは職人だな~と感心します。
内容の感動に巡り合うのも本を読むことの楽しみではありますが、ほ~こんな表現をするのか~と感心することのほうが楽しいかな~
あまりにも感心した場所には、付箋をはり、何度も繰り返し読んだりします。なんかこれって、お気に入りの写真や絵を眺める感覚だな~
by umih1 | 2011-01-08 10:55 | | Comments(2)
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