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わたしのソファー

露の身ながら



露の身ながら 往復書簡 いのちへの対話 (集英社文庫)

集英社




「露の身ながら」往復書簡:多田富雄・柳澤桂子


今年亡くなった多田富雄さんは免疫学者として有名な方だが、脳梗塞で倒れ不自由な身になってしまった。しかし能のシナリオを作り舞台にしたり白洲正子さんと親交があったり・・そういう番組を以前観たことがある。

柳澤桂子さんは、以前何回かこちらでも書いたが、遺伝学者であり、当時原因不明の病気で30年間ほぼ寝たきりなのである。数年前にようやく病名がついたそうだ。

このお二人の往復書簡は約1年半続く。

老いるということ、体を思うように動かせないこと、家族に面倒を見てもらうということ・・・
人間であることは悲しいことだという柳澤さん。
この言葉にはいろいろな意味が含まれている。

声もだせず、食事も思うようにできない多田さんのこの言葉には心打たれる。

「これだけ努力すれば、できることとできないことがはっきりします。
そうなると気持の整理が付いて、不安で毎日を過ごすだけという愚かさに気づいただけです。
一茶の俳句に、『露の世は 露の世ながら さりながら』というのがありますが、
今はそんな心境です。」
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Commented by sarakosara at 2010-11-27 13:02
父がね、老いるということは悲しいことだな、
と、最近よく言います。
やっぱり歳を重ねれば若かった頃のようには思うことができず
身体も弱り、大切な人との別れも多くなる。
ただ、これは悲しいであると同時に、
哀しいという字でもあると思うんです。
どこか切なく愛おしくもある哀しみ。
生きてるってことは、人間であるということは、
そういうことと向き合っていかなくちゃならないのでしょうね。
Commented by umih1 at 2010-11-28 21:45
sarakosaraさん
わたしの祖母もよく言っていました。
年をとるのは大変だよ・・若いのはいいな~。
老いるとやはり心細くなることも多いんだろうと思います。
柳澤桂子さんも、人間であること自体が、悲しいことであると言っていました。
哀しみ・・・こうして今生きているのは、愛と哀、要約してしまえば、この2つの言葉になるのかも知れませんよね・・
by umih1 | 2010-11-23 09:39 | | Comments(2)
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